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マルセリーノ・ロペス 1966 を買った!

 
2015-05-02 23:25 Good(0) Comments(0)
in Violão - ヴィオロン
マルセリーノ・ロペス 1966 - Marcelino Lopez 1966
マルセリーノ・ロペス 1966 - Marcelino Lopez 1966

今日買った。クラシックギター。

マルセリーノ・ロペスの1966年。

高域を支える中低域がしっかり出てるから、煌びやかさがありながらよくまとまってる。

音の立ち上がりが速くて、音にならないぐらい小さい音で中低音を弾いていてもそれがちゃんとビートとして聞こえて感じさせてくれるところが素晴らしいんだよ。

まるで隣でパーカッションを叩いてる人がいるみたいな安心感とノリの良さがあるから弾いていて面白い。

んで、まとまったサウンドながらも、汚く弾くとちゃんと汚い音を返してくれるところが良い。

長く延びるサウンドは、高域から低域へゆっくり薄らぐように消えていく。僕の好きなタイプ。

こんな音↓↓↓
マルセリーノ・ロペスでの演奏





お店で弾いている時は力加減がわからずにガチャガチャとかき鳴らしていたけど、買って帰って家でいじっていてようやく弾き方がわかってきたところ。

今まで自分が欲しいと思っていたアタック感やクランチ感(?)を出すために無理やり強く弾いていたりしたんだけど、そんなことしなくてもそういうサウンドが出てきてくれるから、左手が疲れないし右手で速弾きもタッチするぐらいの感じでいけるからこれも楽。

ピアノでいうと、タッチの重いアップライトから軽やかなグランドピアノに替えたくらいの変化かな。

あれもこれも楽。素晴らしい。

これで楽しい音作り、外での演奏なら楽しい空間作りが出来なかったら、それは自分のせいだとはっきり言える。そんなヴィオロンだよ。

唯一の無理矢理に不満を言うとすれば、これを以前使っていた人が糸巻きを新品のものに換えてしまっていたこと。

オリジナルの糸巻きも着けてくれたので、家で弦交換がてら付け替えようとピカピカのを外してみたら、ネジ穴の位置が違う。。。。

オリジナルのネジ穴を埋めて、新たに掘って着けていたようだ。

ということで、これは下手に手を出さない方がいい。換えるならプロにお任せした方が良さそうということで、しぶしぶピカピカの糸巻きに戻した。

ギター全体が古臭いのに糸巻きだけピカピカって、、、、まるで茶髪にして眉毛だけ黒い人みたいな違和感。




さて、今日これを買ったわけだけど、本当は別のギター、テサーノス・ペレスのトーレス・レプリカを買う予定だったんだ。

でもその前に、同じぐらいの価格帯で他にもっと自分に合うものがあるかどうか相談したところ、マルセリーノ登場。


テサーノスの方もかなり良かったんだ。

特に中低域のアタック感がしっかりしている上、主張もある硬さで、高域を綺麗に聞かせるバランスのミックスになっててオシャレ。

ただ一点、汚く弾いても綺麗な音で返ってくるところだけが気になっていたため、今日買う前に相談したという流れ。

だからね、そういうフォルテな音を必要としない音楽をしている人には、このテサーノス良いよ。すごくおすすめ。

2本買えるものならどっちも欲しいよ。それぐらい良かった。


近いうちにマルセリーノ・ロペスで何かレコーディングして公開するよ。

YouTubeでこの音の面白さがどこまで伝わるか、やってみないと分からないけど。お楽しみに。




さて、ちょっと話題が変わる。

このギター、御茶ノ水にあるクロサワ楽器のDr.Sound(ドクターサウンド)店で買ったんだ。

二日間に渡ってとてもお世話になったんだ。

店員さんたち皆、楽器について詳しいこと詳しいこと・・・・。僕はあんまり材質とか工房とか気にしないから全くといっていいほど知らない。

僕は、極端に言えば「結果」だけ見ているから。

そのもの、そのギター(結果)が、自分の表現の中で面白いように作用してくれそうなら、それは素晴らしいギターなんだ。だから無名のクラフトマンが作ってようと、「うちの庭の木」みたいによくわからない木材で作ってようと、3万円という安値だろうと、そういう音が出ているならそれでOK。

それが僕にとっては過程であって、どこまで掘り下げるかってところだけど、最初から工房がうんたらかんたらとかにはならない。

今回みたいに面白いギターに出遭えればまた別で、そこからたぐって知っていくよ。

知れば知ったで面白いから。

そういった知識も大量に教えてくれて勉強になった。途中から「授業料払おうか?」と言いそうなぐらい。

初日はお二方に沢山教えてもらい、沢山弾いて音を聞かせてもらい、ギターを出してきてもらい、7弦ギターについてやその他諸々と濃すぎる内容。


そして今日二日目はクラシックギターフロアを取り仕切っている副店長さんに、また非常に濃い密度で対応してもらった。

一番ありがたいことは、僕がイメージしている音をギターを介して言葉のやりとりの中で一生懸命掴もうとしてくれてるところ。

これね、ブラジルで買い物してるみたいだった。

コミュニケーションでいち早く的確に相手の求めているものを出してくるっていう、素晴らしすぎるあのブラジルの接客。

だから楽しかった。

こういう相手の言葉を咀嚼して的を射る才能、作編曲に通ずるものがあり素晴らしいなぁとひたすら感心。

そして僕のイメージが共有されたところで、変り種的にフラメンコギターなんかも弾かせてくれたり。

フラメンコギターは初体験。楽しすぎる。

僕が表現したいものの手段として、それも多いにアリだと発見させてくれたところは衝撃的で予想外の出来事。とても素晴らしい刺激。


最後に僕がいつも使ってるリーガルブルーと、プラス、今まで使ったことのない弦(アルゼンチン産のカンタータ)もオススメで頂き、今後はこの弦を試すのも楽しみ。

とりあえずはいつも使ってるリーガルブルーで音を掴んで、それからカンタータの実験だから一週間後くらいか。


そうだそうだ、何より嬉しかったのは、「高級ギターだろうがガンガン弾き潰せ」みたいなプレイヤー気質だったところ。


ということで、今度からヴィオロンで困ったことがあったらドクターサウンドに行くことにする。

オブリガード!!



Garota de Ipanema の演奏動画を公開



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おまけ。

中古といえど綺麗なクラシックギターばかり揃っていて驚いた。

僕の買ったのも綺麗。表面板に小さな自然な割れ(修復済み、光に当ててみないと分かりにくい)はあれど、演奏で付いたような爪痕がほとんど無い。

で、、、、僕が家で数時間弾いた段階で、殆どパーカッシブには使っていないにも関わらず、もうそれをはるかにしのぐ爪痕だらけになってるよ・・・・。

ショーロとかドライブ感のある演奏をしたら当たり前につくと思うんだよ。

以前使っていた人はどういう音楽をやってたんだろ???


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