この曲、最近すっごい久しぶりに聴いた。

『These boots are made for walking』

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Nancy Sinatra の代表曲で（作：Lee Hazlewood）、男に対する女からの警告といった内容の曲。この曲の何が凄いかって、曲の最初から印象に残るフレーズだけで作られているところ。

普通は、一曲の中のどこか一部分の歌いまわしなりフレーズだったりが印象に残るって感じなんだけど、この曲は、フレーズ、メロディ、バッキング、構成、雰囲気といったところが全部印象的で、キャッチー。

曲のどの部分を取っても作りがとてもシンプル。印象的なフレーズもシンプル、リズムもシンプル、曲の構成もシンプル、歌いまわしもシンプル、歌詞の内容もシンプル、シンプル、シンプル、シンプル・・・。

僕が一番面白く感じたのは、バックの演奏は気だるい感じのラフなシーケンスなのに、曲の雰囲気は凄く攻撃的なところ。そういったところからジョークな臭いもリアルな怖さも（男性のみ(笑)）伺わせて凄く独特な雰囲気なのに、親近感を持たせる内容。あれもこれもガッチリ組み合って素晴らしいことになっている。

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何十年も経つ中でいろんなミュージシャンがこの『These boots are made for walking』をカバーしてるんだけど、その中にあっても埋もれることのない強烈な個性を持っている。

この曲を聞くと真っ先に思い出すのが、2005年ぐらいにブラジルで見たコカコーラのテレビCM。コーラのCMのBGMにこの曲のカバー（Barcode Brothers のカバー）が使われていて、CMの中で登場する道路標識に犬のリードで縛り付けられる女性がすっげーーーー魅力的で、その映像ばっかり頭をよぎる(笑)。

ちなみにフランスでもこのCMは流れていたみたい。コカコーラは各国違うCMを流しているのかと思っていたけど、使いまわしてるところもあるんだ。

で、なぜこのCMでこの曲かって、たぶん、この曲の内容は、『あたしが気付いてないと思って他の女にうつつを抜かしてると痛い目みるわよ！』っていうもので、CMの映像は、コーラを飲んだスーツを着た若いビジネスマンが、女性には優しく接しながら街中を滑るようにスムーズに移動して会社へ到着し、管楽器のフレーズに合わせて仕事モードに切り替わって歩き出すとういものだから、コーラを飲めばプライベートもビジネスも充実した男になれるぜ！っていう洒落からだと思う。

この曲を聴いたのはブラジルのリオに居た頃以来。最近録り溜めた映画を観ていたら、その中のBGMでこの These boots are made for walking という曲が使われていて、それで聴いた。

ずいぶん懐かしい曲を使うなぁと思いつつ楽しんだ映画は『ザ・メキシカン』というコメディ映画。この映画自体も過去1,2度見たことがあって久しぶりに懐かしみつつ観ていたんだけど、更にその中でBGMも久しぶりなのが出てきてとても面白かった。

さて、『These boots are made for walking』という曲、まだ聴いたことない人は是非聴いてみてよ。

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