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カラスのこと

 
2012-03-19 22:38 Good(2) Comments(0)
in Animals - 動物, Free Talk - フリートーク
カラス - Japanese Crow
カラス - Japanese Crow

カラスにナメられたら終わり

僕は常々そう思っている。

人間としてじゃなくて、動物として。

僕が今まで見てきたカラスの行動から想像すると、烏たちは生き物の気力みたいなものを察知して、ちょっかい出すか出さないかを決めているように見える。

自然界では病院てものが無いから、基本的にケガをしたら人生おしまい。相手の骨を断っても、自分の肉を切られていたらダメ。子育てや極端な食糧不足のような特殊な状況を除いては、自分が無傷でいられる確立が高い場合でないと、わざわざ他の生き物にちょっかいを出すことはしない。

こんなふうに思っているから、街中を歩いていてカラスと接近するたびに、僕と対峙しているカラスの反応や行動を、自分の気力のバロメーターにしている。目に見えないものを目で確認できるバロメーターってやつ。けっこう楽しいよ。


最初に言っておくと、僕はカラスが好き。モサっとした頭にクリっとした目が可愛いし、行動も知的で面白い。一番気に入ってるのは、自分を持ってる、相手を理解しようとしている感じのところ。猫みたいに。

カラスと対峙した時によく感じるのは、『自分に対して危害を及ぼす奴じゃないかどうか』を確認してから、『お前、、、、分かってるよな?』って感じ。『俺はお前に何もしない。当然、お前も何もしないよな。』っていう感じ。お互いに。

鳥は、相手との目線の高さに敏感なので、お互いの目線の高さの関係でも、詰められる距離は変わってくる。

カラスが地面に居るときだと、だいたい15メートルぐらいまで距離を詰めると逃げ出す反応を見せる。こういう時は、自分は気力満点。

10メートルぐらいだと、普通。ちょっとどっか気がたるんでる、隙があるかなと軽く気を引き締める。

5メートル以内は、、、、通常こんなに近寄れたことがないけど、たぶんもうダメだ。ボーっとしてるんだなと思う。ちょっとへこむ。

よく行く砧公園やその隣の大蔵運動公園にはカラスがいっぱい居る。たぶん、あのへん一帯のカラスたちは、僕の顔を覚えている。そんな感じがする。

普通、高い木の枝、4メートルも5メートルも上にとまっていたら、その真下まで近寄っても鳥ってそうそう逃げるもんじゃない。ところが、砧公園のカラスたちはそんな場所にいても、僕がそーっと近寄っても10メートルぐらいまでいくと、ギャーギャー騒ぎ始め、より高い枝や離れた場所に移動し始める。更に、一眼レフカメラをスゥゥーっと持ち上げて構えようもんならパニック発生。

『おい!あいつ何かする気だぞ!散れ!散れーーー!!』

と言わんばかりの鳴き声を出して飛んでいってしまう。

たかだか250mmのレンズなのに。普通の。バズーカ砲みたいな巨大なレンズじゃないのに、カラスはとても怖がる。

CANON EOS 60D
CANON EOS 60D

だから、写真に撮れなくて困っている。本当に。アップで一枚撮りたいんだけど、こんな状況だから叶わない。(※追記:後日カラスをアップで撮れた!!

冒頭の写真のカラスなんて、6,7メートルぐらい上の枝にいるのに、10メートル以上離れたところからヒョイっと顔を出した僕に気づいて、ソワソワソワソワしはじめた。どうせ逃げられると思ったから、サーっと一気に8メートルぐらいまで距離をつめて連写で3枚だけ撮れた。そのうちの一枚(トリミングしているので、原寸大の写真だともっと小さく写っている)。4枚目以降はカラスは枠の外。僕のカメラの連写速度は5枚/1秒だから、つまり、一秒以内に逃げてしまったということ。あっというま。ざんねん。

生き物は環境によって行動がとても違うから、観光地や娯楽施設に居るカラスだと妙に人慣れしている場合があって、そういうカラスだともう少し近づける。

一度、動物園で3メートルぐらいまで近寄れたことがあった。動物園に飛んでくるカラスなんて人慣れしまくってるもので、そのカラスはベビーカー持ちの女性が座っているベンチの1メートルほど横に止まった。女性はびっくり怖がってるけど、カラスは気にも留めていない様子。『人をなめきってるな…、あれならいける』と思って、それでも慎重にカラスの視界から隠れるように柱の陰に隠れながら近寄ったんだけど、ふっと僕の姿が見えたとたんに驚いて飛んでいってしまった。それがたしか3メートルぐらいの距離だった。もちろん写真は撮れていない。


カラスをどうこうしてやろうっていう気は無い。それどころか好きだから、出来ることなら腕や肩に乗せたい。でもなぜか、お互い必要以上に接触しないほうがいいよなっていう空気感になってしまっている。

それにしても、ハンガーをくわえながら飛ぶなんて、凄い。ずいぶん綺麗なハンガーだから、ゴミじゃなくて、どこかの家からくすねてきたんだろう。巣作りの材料かな。


ちなみに、僕は動物に嫌われるタイプではない。逆で、比較的好かれやすい。だからカラスとは、何か不思議な関係に感じる。


カラスにナメられたら終わりと思っているからか、こんな夢を見たことがある。

ヤス対カラス - Yasu vs Japanese Crows
ヤス対カラス - Yasu vs Japanese Crows

こんな風に、向かってくるカラスの一羽を空中でとっ捕まえて、そのまま地面になぎ倒し、周りのカラスたちに向かって捕まえたカラスを見せしめにしながら威嚇の雄たけびを上げている、という夢(笑)。

あまりに面白すぎて、朝起きて思い出して笑った。空中のカラスを捕まえるなんて、どんだけ身体能力高いんだろう(笑)。カラスは頭良いから、そんな迂闊な行動はとらないし。

カラス - Japanese Crow
カラス - Japanese Crow

頭が良いといえば、カラスは『遊び』を知っていると思う。僕は明らかにカラスたちが『暇つぶしに遊んでいる』光景を見た。

木の枝に三羽のカラスが、体がくっつきそうな距離で横一列に並んで止まっていた。

そのうちの一羽が『アー』と鳴いた。音量はとても小さい。隣のカラスに聞こえればいいやぐらいの音量。そして、低めの声で、短い鳴き声。

そうしたら、それを受けて、隣のカラスが全く同じ鳴き声を出した。

なんと更にその横に居るカラスも、全く同じ鳴き声を出した。

遊ぶカラス - Enjoying Japanese Crows
遊ぶカラス - Enjoying Japanese Crows

僕はすぐ気づいた。『三羽とも全く同じ鳴き方をしてる・・・』。だから気になってしばらく見ていた。そうしたら、すぐ同じ行動をとった。

一羽が小さく『アー』。順番に真似して『アー』、『アー』と続く。

やっぱり最初の一羽の鳴き声と全く同じように真似して鳴いている。ちなみに、最初に鳴くカラスの鳴き方は、声の高さや長さが毎回微妙に違う。

先頭の一羽が毎回違うお題を出して、後の二羽がそれをそっくり真似する、という『遊び』に見える。

これを繰り返しやっている。

このカラスの行動を『暇つぶしに遊んでいる』ように見えた。きっと遊んでる。そういう音遊びなら、僕も一緒にやりたい。

もっと聴いていたかったけど、僕がじーっと見ていたら、そのうちこちらに気づいてソワソワし始めて飛んでいってしまった・・・。ざんねん。


そうそう、カラスが嫌がるもの。

カラスが嫌がるものって、『行動がよめない状況』だと思う。

例えば、普通にカラスの横を歩いて通り過ぎるなら、カラスはその人から逃げようとしないけど、通り過ぎずにふと立ち止まってカラスの方をじっと見つめると、すぐにカラスがソワソワし始めて飛んでいってしまう。

何を考えているのか分からない、何をするか分からない、そんな相手と対峙するのって、危なっかしくて人間だって嫌に感じるものだ。カラスもそんな感じだと思う。状況が分からない場合は、その場から一旦引くということだろう。


さて、ここまで僕なりのカラスの解釈を書き連ねた。気が向いたら試してみてよ。お遊びで。


さて、この他にもカラスとの思い出話はあるけど、今回はこのへんでおしまい。

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