今年の春先に近所のホームセンターで買った紫蘇（大葉）が花を咲かせた。

これもアカザカズラのように小さい花が密集している。色は同じく白だけど、よくみると少しピンクがかっている。

9月の終わりごろに一気に寒くなってから、植物がいろいろと動き出しているように見える。

紫蘇はお店で苗を買って鉢植えで育ててもあまり大きくは成長しない。しかもうちのベランダは日当たりが悪いから、丈を見ると40センチ程度しか伸びなかった。

それでも夏場には食べられるほどの葉っぱがついたから、たまに醤油漬けにして食べた。

紫蘇は鉢植えのように限られたスペースじゃなく、広い畑でしかも一日中日が当たる環境に置いておくと、1メートル以上になって横にもワサワサと広がった巨体になる。そして日当たりが良い場所だと葉っぱがゴワゴワと硬くなって食べられなくなってしまうほど丈夫に育つ。だから食べるために育てるなら、半日日が当たる程度の場所に植えるか遮光ネットを使うなどしてそういう環境にする。

昔畑で小さいうちだけ摘心しながら枝葉が増えるようにして追肥しながら育ててみたら、そうなった（これは市販の種から育てた）。食えないし、半径1メートルだったか2メートルだったか周りに広がった根っこは他の植物の領地まで侵していたし、ただ単に草が生い茂っている状態になった。良い事といえば、オオカマキリ、バッタ、蜘蛛なんかの虫たちの良い棲み家になったようで、どこからともなく寄って来た虫たちを見る事が出来たことぐらい。緑が少ない都会だと虫が集まってきているという事をはっきりと感じられる。作物としては失敗だったけど、理科の実験としては大成功だった(笑)。

たっぷりの陽射しはいらないといっても、小さい苗のうちは陽射しが沢山あったほうがいいんだけど、今年は買ってきた苗を最初から日当たりが悪い環境に置いておいたせいで成長が悪かった。

9月には成長がどんどん遅くなっていたのが見て取れたから、そのまま枯れちゃうんじゃないかと思っていたけど、それでもちゃんと花が咲いた。立派。

紫蘇の花はこの後実になる。実も葉っぱ同様に醤油漬けにして食べることができる。プチプチとした食感が楽しいし美味しい。穂ごと切って漬ける。

紫蘇の本体が小さいから穂が少ないけど、今年はちょっとやってみようかと思っている。収穫するタイミングを逃さないように気をつける必要がある。

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