BLOG
ブログ

ボサノバギターのすすめ

 
2014-02-24 18:28 Good(0) Comments(0)
in Violão - ヴィオロン, How to - ハウツー
ヤスのヴィオロン教室 - Yasu Guitar Lessons


久しぶりのヤスのヴィオロン教室。この写真も久しぶりに見た。

今回はテクニック云々じゃなくて、音楽の捉え方、考え方の話。

ブラジル音楽の「ボサノバ」をやってみようかなーーーーという人向けの内容だけど、それはヴィオロン初心者だけを言っているんじゃなくて、演奏の幅を広げるためにボサノバに目をつけたーーーーとかギターテクはまかせろ!ちょっとボッサの匂いを嗅いでみたいなどの経験者も含む。

譜面を見たりして形を気にして変に考えてしまわずに、聴いたまんま音にして気楽にやんなよって話。

ということで、、、、

今回のレッスンの目的。

なんだそんなもんか・・・・って思うこと。


これからボサノバやってみようと思っている多くの人がこういうのをイメージしているかもしれない。



でもこれって、ボサノバって言われる曲の一部のものだけ。またはそういう風にアレンジされているもの。

だから、ボサノバってこういう雰囲気のものだけを指すとか、テンション入ってないとボサノバじゃないとか、特定のシーケンスを弾かないとダメとか、そういうことは全くない。

例えば、ジョアンの代表曲の一つであるウェーブ [WAVE] 。メロディラインは殆どコードトーンで構成されていて、内声に7度の音を加えるぐらいのもの。もちろんそこからどうアレンジするかは人による。

WAVE / (c) Tom Jobim

ネウザ・テイシェイラとジャイミ・シウバのガチョウのサンバ [O pato] もそう。

O pato / (c) Neuza teixeira e Jayme Silva

この他、有名な曲でいうとジョビンとヴィニシウス・ジ・モライスの「おいしい水 [Água de beber]」やバーデン・パウエルとヴィニシウスの「ビリンバウ [Berimbau]」、ルイス・ボンファとアントニオ・マリアの「カーニヴァルの朝[Manhã de carnaval]」なども同じ。

多くの曲のメロディはテンションを主体にしたようなヒネクレたものではなく、基本的な構成音の3音を主体にした素直なもので、和音も今どきは当たり前の4音構成が中心だから、これといって小難しいことをやっているわけではない。

難しいコードを使ったからといって偉いわけでも素晴らしい曲ということでもなければ、その人の音楽活動の中身に変化があるわけじゃないから、「ボサノバだからテンション入れなきゃ!!」とか勘違いして弾くとメロディとぶつかって無秩序な音の塊になって音楽ではなくなってしまう。

必要なら入れるし必要ないなら入れない。だから難しいテンションコードを使って弾かなきゃいけないっていうものじゃない。

「こう弾かなきゃダメ!」、「ああ弾かなきゃダメ!」なんてキマリは無くって、ホント自由に弾いていいんだよ。


例えば「言葉」で言ってみると、「僕はナスが好きです。」っていうのを「僕ナス好き。」って言っても通じる。

「なにその抜けた言葉。お前がしゃべってるの日本語ではない!!」なんて思わない。

むしろ言葉を短く言うことで「こいつホントにナスが好きなんだなー」とすら思える。

難しい言葉を使ったからって、「この人は偉大な人だ」とは思わない。

「こいつ臭わせる言い方するなー」とか「渋いしゃべり方だ」とか「自信なさそう」とかいうレパートリーとして捉えるだけで、どれも『日本語』なんだ。

ということ。


ボサノバの曲をやる時に白玉でポロ~ンポロ~ンとダウンストロークしながら歌っても、アルペジオで歌っても構わない。

「4拍子なの?2拍子なの?」とか譜面上のことは音楽を楽しむ上では関係ない。

「ボサノヴァって何なの?!」とか言葉による答えを考えなくていい。

耳で聞こえてきた音楽をやってみたいんだから、聞こえたままに音を出せばいいだけ。


考えたり要らぬ心配をしたりしないで、とりあえず音に合わせてピョンピョンジャンプするといいよ。

♪1,2,3,4で合わせてジャンプ(着地か)するように、その場で垂直跳びで良い。サンバのステップとか考えなくて、そういうのいらない。ただピョンピョン。

それがノリだから。

いざヴィオロンを持って弾く時には、そのピョンピョンしたノリをイメージしたまま弾く。


小さい頃、はいどうぞと目の前に果物を差し出されたら何も考えずに食ったでしょ。「これ、どんな成分でできてるのかな?」、「誰が作ったのかな?」、「産地は?」、「産地の環境や歴史は?」とか考えて全部理解してから食ったなんてことないでしょ。

とりあえず食った。

ボサノバも同じ。

とりあえず食おう。



「なんだそんなもんか・・・・」と思えたら下記リンク先の次のレッスンに進んで欲しい。

ボサノバギターのバッキングいろいろ



FRUTAFRUTA(フルッタフルッタ)アサイーエナジー フルッタスペシャル100g×12(注目のブラジルフルーツ「アサイー(アサイ)」のジュース)
Amazonで見てみる
ポンデケージョミックス粉 YOKI/250g/与喜/ブラジル
Amazonで見てみる

おまけ。

「ボサノバって、なんかこう明るいような切ないような雰囲気のだよね」

って言われると、

『J-POPって、なんかこうきゃりっとぱみゅぱみゅしてるようなのだよね』

に聞こえる。

ボッサっていうより、あなたが求めているのはジョビンなんじゃないかな?と思うことがよくある。

偏ったイメージでCDやレコードが売り出されていることもあるから仕方ない。


ちなみに、「ボサノバ」っていうのは現地では「ショリーニョ」って呼ばれるものに含まれていて、その「ショリーニョ」っていうのは小規模なバンド演奏とか手軽な演奏とか弾き語りとかを指す。ショーロの一部の質素版みたいなイメージ。

現地でボサの名曲なんかを弾いていると「おー、ショリーニョやってんだ」とか言われることもあるし、普段音楽の話をする時も「ショリーニョ」とは言うけど「ボサノバ」とはあまり言わない。

商業的に「ボッサノーヴァ!」と使う場合はあるけど。

うまく説明できていない気もするけど、まあいいや。ブラジルに行ってみてよ。

この記事を気に入ったら下の【Good】ボタンを押そう。
0
このエントリーをはてなブックマークに追加
Sponsored Links

Leave a Comment - コメントを書く

Name(required) - Nome(obrigatório) - お名前(必須)
Email(required, will not be published) - Email(obrigatório, não será publicado) - メールアドレス(必須、非公開)
URL - ウェブサイトURL
Comment - Comentário - コメント

Type the code from the image. - Digite o código exatamente como na imagem abaixo. - 下の画像の英数字を入力してから【確認】ボタンを押して下さい。

オリジナル曲弾き語り



Sponsored Links
Recent Comments
最新のコメント
  • そる: 初めまして。随分前の記事にいきなりのコメント投入、失礼します...


  • Laura Mendel: Dear Sir,Your crow pictures ar...


  • masahiro: この記事わかりやすくてとても参考になりました。一週間ほど前か...


  • Kaaatsu: はじめまして。ペンタQから60D入手の流れが自分と一緒で、嬉...


  • SeikoSaizan: はじめまして。お世話になります。スナップ撮りを中心にPENT...


  • bamboo: 写真入り助かります!!


  • 田中敏充: 初めまして。私もQを使っていまして、画質などに関する感想は主...


  • cyclops: ほかの関連する記事も見ましたが、とても参考になりました。


  • 白井賢人: はじめまして。凄く楽しい写真ありがとうございます。2012年...


  • 白井賢人: ムケカは二回、渋谷で食べたことがあります。トゥッカーノという...


Sponsored Links