昨夜、ナミアゲハの幼虫が2匹生活しているサイパンレモンの木を見たら、葉っぱの裏に妙な卵を見つけた。

葉っぱの裏から1cmぐらいの長さの細い糸が出ていて、その先に楕円形の薄緑色の卵が付いている。

複数個まとまって一箇所に産み付けられており、その集団が2つ。隣り合う2枚の葉っぱの裏にそれぞれ1集団ずつあった。

1つの集団は、10個の卵からなる。

もう1つの集団は、23個の卵からなる。

合計33個の卵が産み付けられている。

おそらく夕方から夜のうちに産み付けられたと思うこの卵、いったい何の虫かと、気になって調べた。サイパンレモンの葉っぱを食い荒らす害虫だと困るから。

調べたところ、この卵の親は、

クサカゲロウ

だと分かった。

クサカゲロウの成虫は、花粉やアブラムシの甘露を主食とし、幼虫はアブラムシやハダニを主食とする。

つまり、

益虫！！

しかもかなり強力な戦力になるみたいで、家庭菜園やバラ栽培をしている人達からは歓迎されている。

クサカゲロウの幼虫は、アブラムシの体液を吸い取る形で捕食して、その食いカスの死骸や埃などを背中に背負って、アリなどの天敵に襲われないようにカムフラージュしながら行動するみたい。

まさに特殊部隊員。

これはじっくり見てみたい！

サイパンレモンの木はアブラムシが付きやすくて、今間接的にアブラムシの駆除をしている状態になっているナミアゲハの幼虫たちが巣立った後は、その駆除をどうしようかと思っていたところ。

クサカゲロウがこのサイパンレモンの木を世代交代の循環に使いだしたら、とても助かるはずだと期待している。

ということで、今後はナミアゲハの観察に加えて、クサカゲロウの観察も進めていく。

お楽しみに！

それにしても、このクサカゲロウの卵は、遠目で見ると気持ち悪いんだけど、近くで見ると、透き通るグリーンでとても綺麗に見える。気持ち悪いし綺麗っていう、変な卵。

産卵から6日目

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おまけ。

サイパンレモンの木は、予想以上に大活躍している。ナミアゲハの幼虫のエサとして￥1,000円で買った苗木なんだけど、どうやら幼虫たちは葉っぱを食い尽くす前に巣立ちそう。

そうすると、上手くいけばそのうち実を収穫できる。

それと、最近、ハエトリグモもこのサイパンレモンの木に住み着き始めている。恐らくアブラムシを捕食するためだ。ちなみに、ハエトリグモも益虫。家の中にも必ずといっていいほど居るんだけど、見かけても殺さない方がいい。ダニ、ノミ、小バエなどを捕食するから、部屋が綺麗になる。巣は作らずに、歩き回ってハンティングする蜘蛛。

ということで、この苗木1本で、アゲハ蝶の観察、アブラムシの観察、クサカゲロウの観察、ハエトリグモの観察、食物連鎖の観察、実の収穫と、いろいろ楽しめる。

お子さんが居るご家庭で、この方法で子供と一緒に楽しむっていうのは経済的でよさそうだよ。どの虫も、こちらで定期的にエサを与える必要がないから手間もかからない。

子供の夏休みの自由課題にはいいかもしれない。苗木を1本買って待つだけ。

最悪なのは、買ってきた苗木がクサカゲロウにもアゲハチョウにも発見されず、アブラムシだけにたかられて、アリの餌場になってしまうことかもしれないけど、それはそれで観察すれば楽しいかもしれない。

苗木一本買って楽しむ。これいい。

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