キツツキという鳥はとても有名だけど、僕は今まで一度も生で見た事が無かった。それが何という偶然か、散歩してたらすぐ横からコンコンコンコンコンと聞こえてくる。まさか？！と思って見てみると、

キツツキ！！！！

コンコンコンコンコンと５回ほど連続で木をつついて３、４秒休み、またつつく。これの繰り返し。どうやら木の中に居る虫を探している様子。音の違いで虫の居場所が分かるのだろう。

東京にもいることに驚いた。キツツキなんて、どこか山奥にいる鳥だろうと思っていたから。

このキツツキは、アオゲラという名前の鳥。抹茶色の背中と、パチっとした丸っこい目、頭の赤色、ほっぺの赤いチークが可愛らしい。

ちなみに、キツツキという名前の鳥はいない。キツツキ目、キツツキ科、という分類名があるだけで、それぞれ何かしら別の名前が付いている。これはアオゲラという鳥。

『おー、今日はついてる』なんて思いながらカメラをしまって数メートル歩いたところで、また別の場所からコンコンコンコンコンと聞こえてきた。またか？！と思ってみたら、今度は体の違う鳥。それが下の写真。

これはコゲラというキツツキ。凄いちっちゃい。そしてすばしっこい。

このツタをコンコンコンとやりながらグングン上へ登っていってしまって、しまいには飛んでいってしまった。あっという間だったけど、見る分には十分見られた。カメラでじっくり撮影する暇はなかった。

コゲラは全体的に白と黒の縞模様や斑模様で、くすんだ地味な色合い。それでも目はクリっとしていて可愛い。

ビックリした。野生のキツツキを見るのも今回が初めてだったのに、同じ場所でほぼ同時に違う種類のキツツキを見ることができた。感激でしばし呆然とした。

これの撮影場所は、砧公園の隣にある大蔵運動公園。砧公園も含めてこのあたりでは15種類ぐらいの野鳥を見る事ができ、ところどころにこの辺りで見られる野鳥を紹介している立て看板があるんだけど、そのどちらにもこのキツツキが載っていなかった。

僕は見るのが初めてでとても嬉しかったんだけど、一般的には特にリストアップするほどのこともないほどよく見かける鳥だったのかな？それとも人気が無いとか？こんなに可愛いのに？

それにしても、キツツキが捕食する時の木をつつくコンコンコンコンコンという音はなんとも心地よい。

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