先週の金曜日に PENTAX Q （ペンタックス・キュー）というデジカメを買った。約2ヶ月前に出たばかりの新機種。今まで僕が使っていたデジタルカメラは、8年前に買った SANYO Xacti DSC-J2 （ザクティ）というものだったから、比べてみてデジカメのとんでもない進化っぷりに驚いた。

デジカメや写真撮影のノウハウについては全くといっていいほど知らない。『露出？なんか明るくなったり暗くなったりするやつだ』程度の知識。だから取扱説明書を読んでも専門用語が分からないしイメージがわかないから、まずは目に付いた所からいじって遊ぶことにした。

買ったその日は家の中でチョコチョコと小物を撮り、翌土曜日は大蔵運動公園と砧公園で、昨日日曜日は仙川と祖師谷公園で色々と撮った。

土曜日は曇り。あたりはずっと薄暗かった。F値、被写界深度、ISO・・・・、そんな単語がいろいろあるけど分からないから、とにかくカメラをいじる。時々、取扱説明書を見ながらいじる。何かの数値をいじったり、フィルタをかませたりして、バシャバシャ撮りまくって違いを見る。こういうところは昔とちがってフイルム代や現像料金を気にしないで出来るから嬉しい。

道路沿いの民家の垣根からはみ出していた植物。

大蔵運動公園の噴水。

砧公園の林。

大蔵運動公園のテニスコート。夕方。

ここまでは、カメラの設定は全く覚えていない。数値の意味を分からないままいじって撮っていた。構図も何もなく、『ここ撮ったらどうなるの？』、『この色撮ったらどうなるの？』なんて、そんなことばかり。

一枚撮っては『おぉ～！』とか『ピントが合うよ！』とか、そんな会話ばっかり(笑)。

自分でピントを合わせられる事に感動しまくりだった。ザクティはオートフォーカスしかできないから、思い通りの所にピントがあってくれなくて撮影できない事がよくあったけど、 PENTAX Q はマニュアルフォーカスがあるからそんな事はなく快適に撮り歩けた。

2,3時間撮り歩いてみて、その日の夜はそれらを見ながら反省会。とりあえず、専門用語を知らないと、このペンタックスＱの取説を理解できないことに気付き、カメラの仕組みと機能を知らないと思い通りの写真に近づけられない事がよくわかった。そして、カメラ云々じゃなくて、そもそも構図やライティングがとても大事だとわかった。まんま音楽に通じるところがあり、『なるほどなるほど・・・』と思った。

早速、インターネットを使って写真撮影に関する専門用語を調べた。絞る、F値、被写界深度、焦点深度、ISO感度、露出、測光、ノイズなどなど。何のためにその機能があるのか、それを動かすと良くも悪くもどういう事が起こるのか、そういった事がカメラの仕組みと共にわかってきた。これは面白い！

そして、ペンタックス　Ｑの取説も意味が分かるようになった。そういうわけで、次からは、構図はちょっとおいておき、最終的にどんな色合いの写真にしたいのかをまずイメージして、それに近づけられるようにペンタックスＱの機能をいじって調整していってシャッターを切る、というようにしていこうと思った。

そんな訳で翌日、日曜日は午後から仙川と祖師谷公園をぶらぶらして写真を撮った。概ね曇り空だったけど、午後の時間が経つにつれ徐々に晴れ間が広がってきた。

でもその前に、お昼ご飯のフォー。食べてから撮影に出発！

空き地に生えているミカンと転がっている仮設トイレ。ボケコントロールという機能を使ってみた。

パステルカラーの家が並ぶ一角。周りの家もこういう色にしてくれると、ブラジルのバイーアの街並みに近くなって楽しいから是非やって欲しい。

仙川にいるシラサギ。別のポイントではシラサギとクロサギが揃って日向ぼっこしている場面にも遭遇した。かわいい。02 STANDARD ZOOMレンズを使って最大望遠で、10メートルぐらい先のシラサギがこの大きさだから、ズーム能力に過度な期待をしてはいけない。

ちなみに、ここ仙川の白サギは餌の取り方がとても可愛い。川の流れに流されている水草を水面から片足でピチャピチャピチャっと高速で0.5秒ほど叩く。それで水草に隠れていた虫や小魚なんかが出てきたところをパクリッと食べる。一歩歩いちゃピチャピチャ、また一歩歩いちゃピチャピチャと、片足でピチャピチャやってる姿がとても可愛い。

祖師谷公園のコケ。僕はコケが好き。標準ズームレンズの02 STANDARD ZOOMで撮影した。このレンズだと被写体との距離が15センチぐらいまでならフォーカスが合う。それより近いとボケる。

ペンッタクスキューの連写機能を使ってちょっと遊んだ。空中の見えない階段を歩いているように見える？(笑)

気持ちよく広がる空。

どなたかの家の鉢植え。標準レンズの01 STANDARD PRIMEで撮影した。こういう広い画角を必要としないショットだと、02標準ズームレンズよりこのレンズのほうが綺麗にしっかりと撮れる。

細い坂道。PENTAX Q内臓のエフェクトを掛けて撮影した。渋い感じ。

飛行機雲。青が映える空。

夕焼け。黄色、青、紫とグラデーションが綺麗。この夕焼けを待っている間、蚊に10箇所ぐらい刺された。

これでペンッタクスＱを使っての撮影を終えて帰った。午後いっぱい歩き回って気持ちよかった。体の疲れはないけど、頭が疲れた。外を歩いていれば写真にするアイディアは処理しきれないほどひっきりなしに浮かんできて、その中からチョイスして、最終的な仕上がりをイメージして、それに近づけるためのカメラの操作の手順をイメージして、それが固まったらカメラの操作に入る。ずっとこんな感じで脳みそグルグル回してたからとても疲れた。

この晩もメモリカードをテレビに差し込んで今日撮った写真を映しながら反省会。前日よりはこのカメラをまともに扱えるようになってきた。この週末の二日間、外を歩き回って写真を撮ったことから、三脚とメンテナンス道具が必要なことがわかった。こまめにレンズにキャップをしながら撮影していたけど、知らず知らずのうちにホコリや手垢らしきものが付いていた。Xactiの場合はレンズを指や服で拭いてたけど(笑)、このPENTAX Qの場合はそんなことする気になれない。近いうちに揃えていく。

PENTAX Qの公式サイトはこちら。

蚊の集団攻撃に耐えながらも PENTAX Q を構え続ける・・・・。

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