バルブ撮影とは、シャッターを長い時間開きっぱなしにして露光時間を長くする撮影のこと。すると、どういう写真が得られるかというと、有名な写真でいえば、星の軌跡が分かる天体写真や、テールランプで車の軌跡が分かる写真などがある。

丁度三脚を買ったこともあり、それにカメラを固定して夜間のバルブ撮影を試してみた。

夜道を走る車を狙って、PENTAX Qを固定。01 STANDARD PRIMEレンズより画角が広い02 STANDARD ZOOMレンズを使った。ISOは最低値の125で、シャッタースピードは5秒に設定した。

下の写真は救急車の軌跡。赤色灯が点々になって写った。でっかく薄緑色に光る街灯もかっこいい。

左の駐車禁止の道路標識を見るとブレているのが分かる。たぶん、デジカメの手ぶれ補正機能をオンにしたままだったために起きた現象だと思う。バルブ撮影の時は、手ぶれ補正機能を切る必要がある、、、と後で知った。

『おー！光の線だー！』と、イメージしていた通りの結果を得られて嬉しかった。

もう一つは星の写真。都会は明るくて星が殆ど見えないけど、やたら明るい星が一つあったから、それを狙ってバルブ撮影をしてみた。

その前に、まずは普通に撮ってみた。ISOを最大の6500に設定して撮影。

雲もぼんやり写っている。写真全体にノイズと呼ばれるザラつきが目立つ。

そしてバルブ撮影。設定はISO 125、シャッター速度は5秒。

丸い点が一回り大きくなってはっきりした。そしてその左下に小さい星が現れた。肉眼では確認できなかった暗い星が、露光時間を長くすることで写真に写しだされてきた。

今度はシャッター速度を10秒に設定してみた。

星の明るさ的にはそんなに違いは無いけど、また一つ暗い星が現れた。明るい星の左上にポチッと小さい点が見える。

10秒も開けっ放しにすると、雲が流れている様子が分かる。この時は地上の風は無かったけど、上空では風が吹いていて大気が動いている様子を想像できた。

PENTAX Qを使っての初めてのバルブ撮影はこんな感じで終わった。必要ない機能はオフにすることを学んだ。音楽制作と同じだ。

また今度、バルブ撮影の使いどころを思いついたら撮影しに行く。

※後日、01 STANDARD PRIMEと02 STANDARD ZOOMで月を撮影した。

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