いつでも満たせる状況にいるとなかなかそうしない。そこから脱すると○○したいが出てくる。思えばこんなことの繰り返しだ。

日本に居たら、東京タワーや富士山登頂や神社巡りや特産物漁りなんかそうそうしない。でもブラジルや他の土地に居たら「東京タワー行きたいなー」とか「せんべい食いたいなー」とか思う。

日本に居たら、海外の観光ガイドなんか見つつこの店に行こうとかこの名所に行こうとか思いを巡らせるが、実際現地に居るとそんなに行かない。

今現在日本に居て「あぁ、もうちょっと観光しておけばよかった…」と思っている。

例えばブラジルに関していえば、現実的にはヴィオロンの練習や他の人のショーを見たり参加演奏したりレコーディングしたり交流したり日々の生活諸々その時そこで最優先でやりたいことがあって行けないわけだから仕方ない。そもそもそこに全神経を集中していて後からふと思うであろう物事についてなど頭に浮かんでいない。けどそれにしても僕は観光しなさすぎた。

貴重な観光と言えるものはバイーアのイタパリカ島と、パラナーのイグアスの滝だけだ。

短い旅行でさえ、一箇所でのんびり過ごしたり普通に生活するスタンスが好きだから…、

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例えばイタリアに関していえば、もっと町のピザ屋さんを巡って食い倒しておけばよかったとか、ベニスに行っておけばよかったとか（「ベニスに死す」でなんとなく影響されてるだけ）、とくに卵城には行っておけばよかったと（名前のインパクトだけが原因）事あるごとに思う。

例えばフランスに関していえば、ルーブル美術館に行っておけばよかったなど（行ったら休館日だった）。

…と、こうなる。

食える時に食っておくは常々実践しているが、今後はやれる時にやっておくも少し取り入れていく。状況が急変することは人生では当たり前にあるから。

日本に居れば、ビーチでチーズ食いたい、やわらかいビール飲みたいと思い、ブラジルに居れば、紅生姜食べたい、盆踊りの太鼓の音聴きたいなどと思う。またブラジルに行ったらきっと同じこと思ってると思う(笑)。

ないものねだりの繰り返しだ。

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