今日7月28日(土)と明日29日(日)の二日間、東京都渋谷区にある代々木公園にて、ネパールフェスティバル2012(Nepal Festival 2012)が開催されている。同時に、ミャンマー・カンボジア・タイフェスティバル2012も開催されている。

行った感想からいうと、

変な雰囲気のイベントだった。

とりあえず、出展している店が悪いわけじゃなく、美味しい物もあったから、まずはそれの紹介をする。

シディークの冷やしフォー

この暑い日中には丁度いい食べ物。冷たい鶏肉のフォー。麺は硬くてあんまりいい感じじゃないんだけど、スープの冷たさと塩加減がこの暑い時期によく合っている。

一杯食べると暑さで疲れた体に元気を取り戻せる。目が覚める。量が少ない割りに、食った満足感があって良かった。

これはまた食べたい。

あ、そうそう、しかも安い！他の店なら同じ量で500円は取るところなのに、この店の冷やしフォーは300円！！

おすすめ！

ＪＡＤＥ（ジェイド？）のココナッツラーメン

ココナッツを入れた鶏肉スープを主体に、ラーメン、モヤシなど様々な物をトッピングして食べるミャンマー料理。

トッピングには、揚げ菓子(？)、コリアンダー、ゆで卵、魚醤、レモン、トウガラシなど色々あって、好きなものをその場でトッピングしてもらえる。これは楽しい！

味はさっぱり系。ミャンマーではココナッツをもっと大量に入れるそうだけど、日本向けに減らしてさっぱり風味にしたんだとか。

それはいいんだけど、一つ思うに、鶏肉のダシがもっと出ていたらより美味しかった。ダシの味がおとなし過ぎたのにココナッツを減らしているから、『おしい！あともう一つ足りない！』という印象を持ってしまう。

ココナッツ少なめといっても、けっこうしっかり腹に溜まるから、女の人だったら一杯を二人で分けて食べてもいいかもしれない。

ネパールビールのGORKHA（ゴルカ）

とてもすっきりした飲み口で、水みたいにゴクゴク飲める。こんな暑い日にはグイグイいける良いビールだけど、ビールの味わいがあまり無いから、しっかりしたビールが好きな人には物足りないだろう。

ミャンマービールのMYANMAR（ミャンマー）

こちらもすっきりした飲み口。なんていうか、、、、第三種に似ている(笑)。だから『ビールを飲んだ！』っていう満足感に欠けるビールなんだけど、これはこれでミャンマーの物として味わうのは面白い。

けどもう飲まないと思う。『500円出して第三種のビールを買う』って錯覚しちゃうとどうも意欲が湧かない(笑)。

ネパールフェスティバル 2012、ミャンマー・カンボジア・タイフェスティバル2012の会場の様子

会場は異様な雰囲気。代々木公園のイベント広場だけで（ケヤキ並木では何もやっていない）、この二つのフェスティバルを開催している。もともとネパール物が少ないのは去年のネパールフェスで知っているから、お互いくっつけば丁度良いじゃんってことでミャンマー、カンボジア、タイを同時開催で持ってきたんだと分かる。

だけど、おかしい。ブラジルの露店があるし、アフリカの露店があるし、トルコの露店があるし、ベトナムの露店があるし、日本の屋台があるし、国とか無関係そうなカクテル屋とかあるし、普通の古着屋や雑貨売りまで入っているし、アキハバラ色全開のアイドルのライブパフォーマンスまでやっていてその前ではファンの歓声が会場中に響き渡り、東南アジアの文化的な雰囲気をかき消している異様な雰囲気。

露店の総数がとても少ないのに、このバラエティ。もう何のフェスティバルだかさっぱり分からない。

そもそも『東南アジア＋αフェスティバル2012』って感じになるだろうことは予想していたけど、ここまでおかしな事になっているとは思わなかった。

お門違いの露店や催し物が大量にあってその雰囲気が強くて東南アジアすらどっかに吹き飛んでしまっている。

更に、会場中の至る所に主催者の『我々はこんなに社会に貢献しています！』っていう宣伝の立て看板がいくつも置いてあり（こんなに過度な貢献自慢を会場中にばらまいている事に違和感を持った）、これがまた他の代々木公園の海外系フェスティバルには無い異様な雰囲気をかもし出している。

そして会場を歩いていると、一般客からこんな会話が聞こえてくる。

ネパールフェスティバルの立て看板を見た人が一言。

『え？ネパールもあるんだ…？(驚)』

ミャンマーの露店の前ではこんな声も。

『ミャンマーなんか全然ないじゃん！ここ1軒だけ？！(驚)』

更におかしいなって思うのが、ネパール、ミャンマー、カンボジア関係の露店が少ないのは分かるけど、大人気のタイフェスティバルを見てもタイ関係の店が多いことが分かるように、仮にも『タイ』を謳っておきながらのこの露店数の少なさ。

他にも理由はあるんだけど、とりあえず諸々絡んで何ともいえない気持ち悪い違和感を持ってしまった。

内部的にどんな意図や事情があるのかは知らないけど、一般客である僕には見えている部分が全て。

今までは『東京でちょっとした海外旅行ができる！』って感じで海外系のイベントには楽しんで行っていたけど、流石に今回のこのフェスティバルには驚いた。とても残念。

イベントの名称だけでなく、主催者と共催者の名前に注意してイベントの内容を見極めて、行くか行かないかを決めた方が良いとよく分かった。

今日のこのフェスは『がっかりだったねぇ…』とみんなで言いながら帰ってきた。

そんなわけで、明日も開催しているけど、僕は行かないからレポートもこれでおしまい。

2012年の代々木公園の海外系のイベント一覧

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