任天堂がブラジルから撤退

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任天堂がブラジルから撤退

2015-01-10 17:05 Good(0) Comments(0)
in Games - ゲーム, Brazil - ブラジル

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久しぶりにゲームの話。

といっても半分ブラジルの話。

昨日、１月９日（金）のこと、任天堂がブラジルでゲーム販売するのを止めることを発表した。

・・・・というニュースが大手グローボで取り上げられているのを見て（元記事 O GLOBO）、漠然と売ってないわけはないとは思いながらも、「あ、売ってたっけ？」というような印象を持った。

１０年ぐらい前だけど、任天堂の筆頭キャラであるマリオやルイージなんかもブラジルでは見かけた記憶がない。

そもそも日本みたいに、ゲームやアニメのＴＶＣＭは流れない（最近は知らないけど）からというのもあるけど、街中でゲームのある場所、ネット屋とか玩具屋とかでも見かけたのはソニー製品の印象が強い。

ブラジルのゲーム産業は関税が高いから、プレイステーションとかそういうゲーム機は街中ではだいたい2.8倍ぐらいの値段になってしまう。

で、ソニーは近年ブラジル現地に生産工場を建ててそれを回避している。

任天堂がブラジル市場から撤退した理由に、この「関税の高さ」を挙げているようなんだけど、、、、たぶんそれは表面上の一理由に過ぎないと思うんだ。

ブラジルって基本的に娯楽は外で楽しむ、外に出てみんなで楽しむ、というような気質で、ゲームにいたってもネット屋に集まってみんなで大声で話しながらワイワイとネットゲームを楽しむ、という光景が普通に見られる。

そういう気質だからこそ、生演奏付きの飲食店やビアガーデン、歌って踊るバーなんかもやっていけるし、路上ライブなんかも観光客ではなく現地の人間が集まるし、文化関連の催し物も大手メディアがリストアップして新聞やＴＶニュースにして情報を流すほどだし、人が外に出て集まるからこそ成り立つものが普通に存在できている。

日本は個人に目を向けた娯楽が発展していて、このへんは間逆で面白いところ。

あとは、日本みたいに一家に数台のパソコンとネット環境があって当たり前という状況じゃないから（勿論、中流以上の家庭にはある）、ネットを使えるパソコンを時間で借りるネット屋（日本でいうネットカフェのカフェ無し版）が重宝されていて、ゲーム機も高いしってことも重なってネットゲームが盛ん。

そんな感じだから、こういうブラジルの事情の中で競争するには、

現地に生産工場を持つ

ネット関連のノウハウを持つ

この二点を持って初めてスタートラインに立てると思う。

・・・・ということだから、任天堂は撤退を選択したのかもしれない。

子供の頃から馴染みのある日本の企業なだけに、今後も楽しい娯楽を提供し続けていって欲しい。

ブラジルでのゲーム市場の覇権はソニーかマイクロソフトか、どっちが握るんだろう？

こういうのって、製品の良し悪しじゃなくて、最初に流行った者勝ちになるのかな。

ＶＨＳかベータか、ＧＳ音源かＸＧ音源か、、、、ベースとなる物は一度普及すると息が長いからどこも全力なはず。

で、まあ、ゲーム機よりもパソコンが欲しいなと思っている最近。