ブラジルに居たとき以来、ハチドリを見るのは久しぶりで、もともと可愛い、綺麗、かっこいい、神秘的だけど身近、などのイメージを持っていて興味があり好きだったから、多摩動物園の昆虫園ではじっくりと見入っている。

そんなハチドリ（ブラジルではベジャフロー(Beija-Flor)という）をじっと見ているうちに、見たことがない行動を見ることができた。

虫を捕食するシーン。蚊のような白い小さい虫を狙っている。

パクッと。捕まえたと同時に、もう次の獲物へ向けて旋回し始めている。

そのままターンして、次の獲物へ。

ハチドリが虫を食べるというのは、情報としては知っていたけど、実際に生で見たのは初めてで、驚き感激した。そして、ハチドリの口がこんなに大きく開くものだとは知らなかった。それにもまた驚き。

ハチドリは凄い速さの羽ばたきで体をコントロールする。空中での停滞や急激な旋回には体力的に限界があるのかもしれない。一回の飛行で3～5匹程度の蚊を捕らえて木に戻る。2,3分休んでまた捕食。肉を食べた後はお茶を飲みたくなるのだろうか、人工の蜜でたまに喉を潤す。食事の時間はこれの繰り返し。

ハチドリの舌は口ばしと同じぐらいの長さ。

毛づくろいをしてはペロッ。繰り返し繰り返し、入念に身だしなみを整える。

頭の大きさの割に、目が大きいところも、可愛く見える要因の一つ。

園内には沢山の草木があって、ハチドリたちはいろいろな場所に止まる。木の枝、人工物の上、建物の一部などなど。中でもお気に入りの場所があるらしく、長く止まる場所や空間はだいたい決まっている。

そういった場所を重点的に探すと、あっさり見つけることができる。ポイントが分からない場合は、超本気で探さないと見つけられない。

チャムネエメラルドハチドリは、羽の向きか、光の加減か、たまに首の周りの毛がびっくりするほど煌びやかに輝く。青、緑、エメラルドブルーといった具合に、キラキラキラキラするのがとても印象的。

多摩動物公園の昆虫園に行った際には、是非探してみて欲しい。

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