ユキヒョウもチーターもターキンもコアラも、その赤ちゃんたちは既に親と同じぐらいの大きさか少し小ぶりな子供程度の大きさになっている。

それでも沢山の種類の生き物がいる多摩動物公園の園内では、どこかしらで赤ちゃんが誕生していて、行くたびにミニサイズの生き物を見て楽しめる。

今、園内では三種類の動物に赤ちゃんが誕生していて、その子育ての様子を見ることが出来る。中には、動物と人間とを隔てる檻が無い状態で1mぐらいの近距離から見られるものもある。

2012年6月3日に生まれたヒマラヤタールの赤ちゃん。ちっちゃい！岩陰にチョコンと座って休んでいると、どこにいるか分からないほど。

最初はこのヒマラヤタールの赤ちゃんを見つけられず、他の小ぶりの個体がそれなのかと思って見ていた。

生後20日程度とはいえ動物の成長は早いものだから、もうこんなに大きくなってしまったのかと、期を逃した感をもちつつも可愛いなーと思って見ていた(笑)。

その奥の岩の下にいる赤ちゃんに気づいてよかったよ、本当に。

手前に餌場があって、そこに群がる大人たちが遮蔽物になってしまうから、あんまりよく見られないのがもどかしいけど、奥の方から小さいながらも「オレちっちゃくて可愛いぜオーラ」を放っているので、僕みたいな勘違いをしないようによく探してみて欲しい。

クロトキの赤ちゃんは、クチバシがピンク色で毛が少しフサフサしているけど、概ね大人のクロトキと同じような外見をしている。

クロトキが子育てしている巣は、地上から約2mぐらいの所にあるから、巣の中にいる赤ちゃんはあまりよく見えない。

巣が3つ並ぶ中で、一羽だけ赤ちゃんが見えた。他の2つの巣にも赤ちゃんがいるのかは分からない。

赤ちゃんは可愛いんだけど、親の顔がフンまみれで怖い(笑)。

上のクロトキのすぐ横では、クロツラヘラサギが子育てをしている。こっちの巣は地上50cmほどの低い位置にあるから、子供でも見下ろす格好で見ることが出来る。

鳥と人間を隔てる柵もガラスもない上、巣まで1mほどの近距離まで近寄れるから、じっくり見ることが出来る。

僕が見たときは、赤ちゃんにエサを与えるところではなく、巣の補修をしているところだった。つがいで巣の飛び出た小枝などをクチバシで押し込むなどしていた。

赤ちゃんはただボーっと巣の中で座っている。こちらに背中を向ける格好だったからなかなか赤ちゃんの顔を見ることが出来なかった。少しねばってようやく見えた。勉強が出来そうな顔してる。

見えた！と思ったら、親が座っちゃった・・・・。ということで、クロツラヘラサギの赤ちゃん見物はここまで。

ちなみに、まだ卵を温めているつがいもいるから、これからもしばらくヒナの姿を楽しめそう。

クロトキとクロツラヘラサギがいるウォークインバードケージ内は、いつになく慌しい。入ってすぐいつもと違う活気があるのは、子育てシーズンだったからだ。心地よい騒がしさ。

動かない動物を見ているより、活発に動き回る動物を見ている方が楽しい。もちろんハシビロコウのように例外はいる。

どの動物の子も元気に育って欲しい。まだまだ小さい可愛さを楽しめると思うから、近いうちにもう一度行きたい。

暑すぎて空いていた(？)日曜日の多摩動物公園

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おまけ。

僕がヒマラヤタールの赤ちゃんを見ていたら、お婆ちゃんに手を引かれながら歩く小さい女の子が『ヒラヤマタール！ヒラヤマタール！ヒラヤマタール！』とリズムを取りながら連呼しつつ、そのヒマラヤタール舎の前に差し掛かった。

そこでその子が動物のネームプレートを見て、『ヒ･･ラ･･ヤ・・・・？・・・・ヒ・・マ・・ラ・・・ヤ』と口に出して読みながら名前の間違いに気づいたらしく、舎を通り過ぎるあたりから、『ヒマラヤタール！ヒマラヤタール！ヒマラヤタール！』と正しい名前をまたリズミックに連呼し始めた。

僕は以前にも同じような光景に出くわしていて、ゴールデンターキンの『ターキン』を『キータン』と間違えていた子供がいたことを思い出しつつ、心の中で笑っていた。

そしたら突然そのお婆ちゃんが『ヒマラヤタールじゃないでしょ！』って、その女の子にツッコミを入れ始めた。

女の子『えっ・・・・？？？？』

女の子ちょっとパニック。

間違いに気づいて正しい名前に直したのに、その直後にお婆ちゃんに正しいことを間違いだと指摘される。パニックパニック。

お婆ちゃん『ヒ！・マ！・ラ！・ヤ！じゃおかしいでしょ！』

更に追い討ちをかける。

女の子『？？？？・・・・？？？？・・・・・？？？？』

理解不能でもう言葉が出ない。

その後どうなったかな。この一行は遠ざかっていったから、その後の会話は聞こえなくなったから知らない。

不注意で大人の暴力になってない事を願う。

がんばれ女の子！

ちなみに、この看板は英名の綴りが違う。あっちも間違いこっちも間違い・・・・、まさか僕が見ていたものはヒマラヤタールじゃないのか？！

おまけ２。

一ヶ月ぐらい前には、3頭のヤギの赤ちゃんも見ることが出来た。

今はどれぐらい大きくなってるか分からないけど、この時はまだ動きにぎこちなさがあり幼い感じがあって可愛かった。

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