『夢のイストワール展 Part3』に行ってきた！

多くの作家の作品を一気に見られる贅沢な個展。絵画、工芸、絵本といろいろある。

事前に頂いたパンフレットを見ている段階で「なんか凄そうだな・・・」と言葉が漏れるほど素晴らしい作品の写真が沢山載っていたので期待して行った。

期待を上回る凄さだった！

会場に入ってすぐ目に飛び込んできたのは、上田朱さんの作品。今回お誘い頂いた方の作品がいきなりドーンと出てきて驚いたのもあるんだけど、色使いが「朱」じゃないことに更に驚いた。

そうきたか・・・(笑

と、静かな会場内で思わず笑ってしまった。こういう驚きは好きだ。

とても楽しそうな作品。きっとあの波のトンネルの向こうにはもっと楽しいことがあるんだよ。

作家の人数が多すぎて、そしてそのどれもが素晴らしい作品ばかりで、全部見て回って出てきた頃にはグッタリ。

芸術に触れると本当に疲れる。

僕は音楽、分野は違えど物を作って表現している点では同じだから刺激的で楽しい。

他にも気になった作品がいくつかある。いや、とにかく全体的に素晴らしくて気になるといえば全部気になったんだけど、その中でも特に僕が目を引かれたもの。

樋口裕子さんの着物の女性画。

まず作品の大きさに驚く。パンフの写真ではサイズは分からないから、そういう大きさで表現していた作品ということで、また受ける印象が変わった。

この女性にはいったい何があったのかなぁ？幸せそう。いろいろと思いをめぐらせると楽しい。

河野剛広さんの青と白のグラデーションになった樹脂絵画。

これが一番長く足を止めて見ていた作品。吸い込まれそうなほど楽しかった。

不覚にもお名前を忘れてしまったんだけど（追記：すげのでんじゅさん、という方のようです。教えてくれてありがとう！）、ある方の「ニワトリが入道雲を眺めている絵」が凄く可愛くて面白い。

ちょっと太っちょなニワトリなんだ。すっげー可愛いの。スタジオに飾っておきたいくらい。

森山登美子さんの地蔵。

最初に見た時は、ネコか何かが背中を向けて座っているのかと思ったら、地蔵が上を見上げて手を合わせてる作品だった。

物凄い巨大な耳で満面の笑み。笑った。これは可愛い。楽しかった。

坂井桂子さんのネコ。

僕はネコが好き。満足。

長澤星さんのメルヘンな絵。

とても柔らかい雰囲気を出していて非日常的な光景ながら落ち着いて見ていられて楽しい。

男性でこういう雰囲気を出してきているという点でも驚いた。僕は「雑でも今楽しければいいじゃん！楽しめー！」って感じの原色系だからこういう感性には憧れる。

玉神輝美さんの横長の絵。

とても対照的な作品を描かれていることでも印象的だった方で、一つは狭い中にこれでもかというほど多くの知識と情報を凝縮しまくった絵と、もう一つは、広い空間に少ない情報量の絵。

前者も圧巻なんだけど、僕は後者に引かれる。

そこにいろいろな想像を盛り込んで遊べるから。例えば絵に登場する動物や草木などにはいったいどんな事が起きているのかなぁ・・・なんていろいろと想像させてくれる絵にはよく興味を引かれる。

この方の作品では、横長の絵がそれだった。とても楽しかった。

あとは宮川かず美さんの木彩画も凄かったし、根橋洋一さんの少女たちの絵も異彩を放っていて強烈、磯崎式子さんの鉛筆画を見ても「僕だって鉛筆持ってるのに・・・」などと・・・・・・さて、切りがないのでこのへんでおしまい。

どれも素晴らしい。だから全部見たよ。本当に楽しかった。ありがとう！

この『夢のイストワール展 Part 3』は、品川区大崎にある大崎ニューシティ２号館２Ｆの『O美術館』にて９日まで開催されている。

詳細は下記の公式ページで見てよ。

夢のイストワール展 Part 3 公式

おまけ。

こういう個展に行くといつも思うんだけど、画材の展示もして欲しいんだ。

作品ごとに「油彩」とか「アクリル」とか描かれているけど、どういった画材でどういった変化を付けられるのかとか、僕のような素人には全く分からないからそういう簡単な解説コーナーがあるととても嬉しい。

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