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昔聴いた音楽を聴きなおす

 
2012-03-01 23:06 Good(11) Comments(0)
in Music - 音楽
懐かしいCDたち - Old CDs

かつてない事をしている。

最近、昔聴いていた音楽をちょこちょこと聴きなおしている。いちいち立ち止まって振り返るなんてことは良い事か分からない。こんな感じで二度食いするのは初めてだ。

基本的に懐かしいなーという感覚が常にあるけど、でも、当時とは音楽を聴くオーディオ機材、場所、耳、感覚といったことをひっくるめた環境が違うから、聞こえてくる音の印象が全く違って、新しい発見が多い。これは面白い。

古くてもたまーに聴いているものは除いて、それ以外にいろいろある中で、20年ぶりに聴くものや、いつ聴いたのか覚えてないものなど出てきて驚いた。

だいぶ当時から持ち続けていた印象と違ったのが、プリンセス・プリンセスの『ダイアモンド』という曲。もっとゴチャゴチャと音がいっぱい鳴ってるイメージがあったんだけど、シンプルだった。

あと、サビの『アーァ、アーァ』っていうコーラスがやっぱりタイミングがつかみづらい。思い描いてるのと違うところで入ってくる。20年ぶりに聴いてもここはやっぱり同じだったのがちょっとおかしかった。


他は、広末涼子さんの『MajiでKoiする5秒前』。10年ぶりぐらいかな。改めて聴いてみて驚いたのは、ボーカルの声が近いこと。普通、歌一本でやっていくような歌手以外のタレントが出すCDって、歌声にリバーブかけまくったり、コーラスかけまくったりして、音像をぼかすんだけど(メインなのに(笑))、これではあまりそういう所が露骨にみえない。

例えば、容姿端麗な俳優じゃない人を外見ばっかり無理矢理そっちの方向に見せようとしている人のCDのジャケ写とか、グラビア写真て、バンバン光あてまくって顔面を白飛びさせたり、光の中につつまれているようなソフトな絵にしたりする。あれと同じ『何かをごまかす』ということを音楽でもやっている。

普通に聴いている人は気にとめてないと思うけど、風呂場やトンネルで歌ってるみたいな反響する歌声にしたり、同じ歌を二本重ねて芯をぼやかしたり、リバーブとかコーラスとか、周波数いじってあんまり前に出てこないようにとか、オンチな部分を部分的に機械で手直ししたりと、あれこれしてごまかしている。歌の技術を持っている人のCDってそういうことしてない(する必要がない)から、スピーカーで聴いていると、本人が目の前に居るかのような物凄く近い音になっている。


あとは、島谷ひとみさんの『亜麻色の髪の乙女』。カバーもの。これ初めて聴いたのが、テレビのCMだった。よく覚えてないけどシャンプーかリンスかそんな商品のCMだったと思う。ウクレレがポローンポローンと鳴っていて、歌がシンプルに目立っていたアレンジが好印象でCDを買った。

ところが、買って家で聴いてみてビックリ。その静かな部分は冒頭のちょこっとだけで、そこから突然『ズン!ズン!ズン!ズン!』って爆音でダンスミュージックになる。マジでひっくり返った(笑)。『違う!そういうアレンジを期待してたんじゃねーよ!!(涙)』って、へこんだのを覚えてる。これはこれで良いカバーものなんだけど、最初からライトダンサブルなカバーものだと分かっていれば買わなかった。その時欲していたのは静かな曲だったから。TVCMにだまされた思い出の一枚。


沢田研二さんの『勝手にしやがれ』はコピーして分析したし、『チャラッチャラッチャーン  チャラッチャラッチャーン』っていうイントロのピアノが印象的で音楽友達の間でも半ばネタ的にちょっと流行ったからとてもよく覚えている曲。

いつ聴いてもカッコイイ。キマりすぎている。


井上陽水さんの『ネガティヴ』は、、、、、、、、、、、、、、、いつ聴いたのか、いつ買ったのか全く覚えてない。一度に一気にいろんなCDを買った時に一緒に買ったのか、どこに住んでいた時に買ったのか、、、、???ということで初めて聴く感じになった。


自分のCD棚のCDを一枚一枚マジマジと見ることはないから、たまにこうやって漁ってみるのも面白い。いろいろ聴いているうちに、10代によく聴いていた海外のロックものを聴きたくなったけど、残念ながらこれらは売ってしまって手元に無い。残念だ。

また子供の頃に流行っていた少年隊やシブがき隊やチェッカーズなんかも聴きたくなったけど、流石にカセットテープは残っていない。

そう、カセットテープだよ。懐かしいなぁ、カセットテープ。あれでよく音楽を聴けたものだと、今思うと感心する。あんまり聴いてるとヨレヨレになって千切れるんだよ(笑)。幼稚園児の頃、テープでリチャード・クレイダーマンの曲をアホみたいに繰り返し聴いてたら、グニャグニャな音になったり切れたりして子供ながら驚いたのをよく覚えてる。


ところで、下の写真はCDシングル。このサイズは今では骨董品かな。CDを買い始めて20年以上になるけど、シングルは少なく30枚程度あるだけ。けど一番最初に買ったCDはこのサイズのシングルCDだった。たしか男闘呼組の何かのCDだよ。音楽が好きでっていうんじゃなくて、『CDという物』が欲しくて友人から400円で買ったんだ。カセットテープしか知らなかった少年の僕には、CDってキラキラ光ってて凄くかっこよく見えた。その時CDプレーヤー持ってなかったし(笑)。

それでそのCD、しばらく何日も眺めて楽しんだ後、最後はどうなったかというと、フリスビーとして飛ばしたり、コンクリートで擦るとどれくらい傷が付くのかという実験をしたり、曲げたら折れるのかという実験をしたり、CDの新たな可能性を確立するための尊い礎となった。このCDには感謝してるよ。どれだけやったらCDがぶっ壊れるのかを体で覚えたから、以後全てのCDの扱いには細心の注意を払って傷一つ指紋一つ付けずに管理している。

(確か壊す前にSANYOのZOOSCENEていうCDプレーヤを買って聴いたような気がするんだけど、、、、どんな曲だったか全く覚えてない。)

シングルCD - Mini CD


話それたけど、やっぱり昔の曲は好きだ。単にサウダージしてるんじゃなくて、音楽のクオリティが高いから。メロディの息遣いと、歌詞の息遣いがちゃんと合ってるんだ。これ、音楽としては当たり前のことなんだけど、最近の日本の商業音楽にはこれが全く無い。

歌詞カードを見ないと何を言っているのか分からないなんて、歌が歌である最大の意味がなくなってる。何を言っているのか分からない『サウンド』としてのカッコヨサっていうのもあるんだけど、これは基本的に他の部分がしっかりしている中でチョロっと出てくるから、インパクトになってイケてるサウンドになって、更に強く歌の中身を印象付ける効果が出てくる。

大量の歌詞を早口で詰め込むスタイルが当たり前になってきた頃から、作曲や作詞の分業スタイルが音符の数に言葉の数を合わせているだけになってきた頃から、だんだんと興味が薄れていった。音楽は好きだし勉強のためチェックはするけど、『好きだー!』にはならなくなった。

もうちょっとシンプルで良いと思うよ。


さて、昔のものを漁るのは面白かった。面白かったけど、死ぬ間際に過去を振り返ってる人みたいな感じもして、ちょっと変な気分にもなった。一気に大量にじゃなく、チョコっとずつが良さそうだ。おしまい。

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