連日羽化していたナミアゲハたちもようやく最後の2匹になり、その最後の2匹が昨日羽化した。

朝6時15分ごろ、いつものように羽化を見ようと自分の隣に置いていたんだけど、ここでもまたやられた。ちょっと、ほんの2分ほど目を放した隙にプラーーーンと割り箸にぶら下がっている成虫がいた。

またか・・・・。

と思いつつもとりあえず無事に羽化できた良かった。

羽化してから1時間ほどすると排泄物をし、羽をめいっぱい広げるポーズをとり始める。飛び立つウォーミングアップという感じ。

サイズは並程度。

綺麗な雄。オスのお尻は大きく割れているのが特徴。

羽化から2時間ぐらい経つと、しっかり飛べる準備が整い羽ばたき始める。

元気よく羽ばたいていった。

ここまで順調に羽化が続いていた。幼虫の段階で死んでしまった個体はいるけど、蛹にまでなった15匹の個体はこの14匹目までは1匹も寄生虫に犯されることなく全て羽化していた。

だけど最後の最後、15匹目は上手くいかなかった。

羽化不全になってしまった。

翼は小さく、手足は思うように動かせない。ストロー状の口は伸びっぱなし。目は赤い小豆色（正常な個体は黒色）。

数本の足が少しだけ動くものの全ての足は基本的に体の中央でまとまって固まった状態になってしまい、その動く足を使ってもかろうじて2,3センチ這いずれる程度で、体のバランスが悪いからすぐにひっくり返ってしまう。羽も時々ばたつかせる仕草を見せるけど、何もできないでひっくり返ったままになる。

この個体はとても小さかったから、こんなに小さいサイズでも羽化できるのか少し心配していたら、やっぱり出来なかった。

羽化の兆候である蛹の色の変化の仕方からして、他の個体とは違っていたことに気づいていた。『初めて見る変わり方だなぁ・・・・』ぐらいにしか分からなかったんだけど、結果、蛹の中での成長不良となっていて、自力で脱皮できない羽化不全を起こしてしまった。

今はこのようにティッシュの上で寝転がったままなんとか生きている。蝶自身の排泄で体が濡れないように気をつけるぐらいしか僕には出来ることがない。

最後までこのまま見守る。

この羽化不全の詳細については、下記リンク先『ナミアゲハの羽化不全』に掲載しているので見て欲しい。

最後は可哀想な羽化になってしまったけど、これで全てのナミアゲハの羽化が終わった。

後ほど、今回の観察で分かったことなど、観察2のまとめとして掲載する。

ナミアゲハの羽化不全

一昨日羽化した3匹のナミアゲハの様子

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おまけ。

全部羽化して一段落、と思ったら！！

サイパンレモンの木に小さい1齢幼虫らしき個体が居た。

ナミアゲハの幼虫たちによって一度丸裸にされてしまったサイパンレモンの木は、最近新しい葉っぱが出始めたところなのに早速食べられてしまっている。

3齢ぐらいになったら先日買ったばかりのサイパンレモンの木に移動する。

この夏はナミアゲハはもう1,2世代進むんだろう。サイパンレモンの木は2交代制で何とかもつかな・・・・。どうかな。

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