今年3回目のナミアゲハの集団も今日で全て飛び立っていった。

8月27日に最初の羽化があってから、9匹の蛹が連日1匹、2匹と少しずつ羽化していき、今日最後の1匹が羽化した。

その最後の1匹は大きな雌の個体。大きくしっかりした蛹から、デカい雌の成虫が出てきて元気よく飛んでいく姿はとてもたくましい。

羽化直前の蛹のサイズは約35mm。

この蛹は、終齢幼虫の時の大移動で行方不明になって、ベランダの窓枠で蛹で発見した個体。外だと寄生虫や天敵に襲われるかもしれないから、ひっぺがして割り箸に固定した。

雌の中でも大きい部類。

羽の青色が特に綺麗に出ていた。

羽化して1時間ぐらいは、たまにこのぐらいの間隔だけ羽を開いたり閉じたりする。ファサッ・・・・ファサッ・・・・と羽をゆっくり動かして呼吸を整えている感じ。この時が命の力を強く感じられてとても好き。

がっちりと丈夫で元気な様子。

初めて飛ぶとは思えないほどしっかりと難なく大空に舞い上がっていく。

ナミアゲハにもいろいろ個体差があって、みんながみんな上手に飛び立つわけじゃない。なかなか風を掴めずに不器用に飛んでいく奴もいれば、この最後の個体のようにあっさり風を掴んで上手に柔らかく飛び上がっていく奴もいる。

虫も人間みたいに色々なんだ。

2012年、今年はこのナミアゲハで最後（※追記：この後、また現れた）。もううちには食草になるだけの十分な葉っぱがないし、万一また産みに来られても、この時期だから次の蛹は越冬蛹かもしれない。そうなると、来春までしっかり保護するのが大変。

今年はだいたい25匹ぐらいが羽化していった。東京の世田谷区の祖師谷の空を飛んでいる。街中を歩いている時にアゲハ蝶が飛んでいると、『もしや、ヤス宅出身者か？』と思いながら見られて楽しい。

また来年、機会があればナミアゲハの観察をしたい。

うちから飛び立ったナミアゲハみんなに、

Boa Sorte!!

2012年、本当に最後のナミアゲハが羽化（10月4日）（こっちが本当に最後！）

ナミアゲハの3回目の羽化ラッシュが始まる

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おまけ。

この最後の個体も、羽化する瞬間を見ることは出来なかった。ちょっとスタジオで作業してる間に割り箸にプランプラーンとぶら下がってた。

羽化する行動は1分弱ぐらいで終わり、5分ほどで羽もほぼ伸びるため、ちょっと目を離した隙に出てきて立派な成虫がぶら下がっているというパターンがとても多い。

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