つい先日2011年7月17日、とても悲しい出来事を知った。日本のロックバンドX（現X Japan）でベースを弾いていたTaijiさんの死。

その1,2日前に自殺を図り入院中とのことから注意していたが、こんなことになってとても残念だ。Taijiさんが居た頃のXは僕が10代前半に一番夢中になっていたバンドだけに、とても衝撃的。少しばかりXにまつわる思い出話などを書く。

XのCDがこれしか無いのは、決してぞんざいに扱ったわけではなく一時金に困って売ったため。ビデオ（当時はビデオ！）も全部持ってたんだけど、たしか映像類は全部友達にあげたから今の手持はこれだけ。

特にBlue Bloodのケースが傷だらけのフニャフニャで、過ぎた時間の多さを感じた。

Xに夢中になっていた10代前半、既にギター小僧だった僕は全部コピーした。HideさんとPataさんのギターパートとTaijiさんのベースパート。ベースパートもギターで弾いてた。メロディや他のパートもできる限りギターでコピーしていた。

あとちっちゃい頃からピアノをやっていたから、Yoshikiさんのピアノパートはピアノでコピーしていた。もちろんピアノも出来るところはギターでコピーしていた。

流石にドラムは無理だ。小学生の頃少し習っていたけど、基礎のリズムシーケンスを何十個か叩ける程度ではYoshikiさんのドラムをコピーするのは到底無理(笑)。

Xの曲ってテンポ速くて細かい割に簡単なので、初心者のギター小僧でも遊べた。あそうそう、当時の僕はエレキギターを持ったロック小僧！クラシックギターもピックでロックに弾くからよく音楽の先生に怒られた。

もう20年ぐらい前になる。Xが初めておこなった東京ドームでのライブに友人等と行った。東京ドーム3daysとか呼ばれていたと思う。

早めに行くと中からリハの音がかすかに聞こえてきてとても興奮した。Xのライブは激しくて、客も相当の体力がいる。僕はあまり持久力があるほうじゃなかったし、そもそも体もろくに出来上がっていない子供だったから、最後の曲の「Ｘ」は本当につらかった。もうわき腹痛くて「エーックス！」ってジャンプするのも必死必死。はたから見たら5cmぐらいしかジャンプできてなかったかもしれない(笑)。

Xは格好をなんとなく揃えてはいるが、一人一人全く違う。そんな人たちが集まって一つの物を作ってるから面白い。

さて、Taijiさんの訃報から献杯し、最近はXのCDを掛け、20年ぐらい前にもらったHideさんとYoshikiさんのサインをながめている。

サインは当時ちょっとした繋がりで貰うことが出来たもの。見知らぬ一ギター小僧の僕に向けてギタリストのHideさんとYoshikiさんが書いてくれた。

サインを貰ったのが酒の席だったらしく、普通のノートに赤ペン。しかも酒か醤油か何かのシミが着いている(笑)。

Hideさんのグルグル渦巻きサインの下にYoshikiさんまでサインしてくれている。平仮名で「よしきＸ」。

Yoshikiさんはこの時酔っぱらっててノリ良く書いてくれたと聞いた。酒の力は偉大なり。

大切にファイリングしていたが、流石に年数が経ちすぎて色あせてきている。

Hideさんも、Yoshikiさんも、Pataさんも、Toshiさんも多くの人の人生に影響を与えている。Taijiさんも然り。亡くなってからも影響を与え続けている。これはとても凄いこと。少年だった僕にいろいろな衝撃を与えてくれたことをとてもとても感謝している。

最後に、今回のTaijiさんのご家族同意の下の延命処置の中断についてはご家族の判断を尊重するとともに、心よりお見舞い申し上げます。同時にTaijiさんのご冥福をお祈り申し上げます。

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