去年の秋に拾った銀杏から、栽培用にいくつかとっておいた銀杏の種を蒔いた。

自分の酒の肴は自分で作ろうってことで、鉢でちょこっと実をつけたら楽しいなと思ってやってみた。実がならなくても、鉢のイチョウは見て楽しいから、それはそれでいい。

銀杏（イチョウ）は雌雄異株で、オスの木とメスの木がある。当然、種から雌雄違うんだろうと思って、いろいろ調べてみたんだけど、どうやら、『イチョウは実がなるまで雌雄は分からない』ということだ。

ただ科学的根拠が無い俗説の一つに、『種の形による判別』というのがあったので、それにならって分けてみた。

冒頭の写真は、左がオス、右がメス。真ん中のはどっちつかずだったから、両者の中間でオカマってことにした。どういった形の違いで見分けているかというと、それは種を上から見ると良く分かる。

まずはこの写真。これはオスの種。

種の殻が二つに分かれているもの。二面体で構成されている種が雄（オス）。

続いてメスの種。

雌（メス）の種は、三面体から成っている。

それで、二面体のような三面体のようなどっちつかずのものがあった。それが下の写真の種。

分かりやすくオカマにしておいた。

こうやって頑丈なオスの銀杏と、メスの銀杏と、どっちつかずのオカマの銀杏を取り分けていったら、これだけあった。

とびきりマッチョなオス軍団はいつみても素晴らしい。一番デカい奴らを残しておいたんだ。本当は食べたいんだけど。

去年拾ってきた銀杏は全部で約2kgあった中で、メスの銀杏はたったの4つだけだった。オカマを含めても9つだけということになる。

少ない！

プランターを三種類に分けて種を蒔いた。まずこのうちどれだけ芽を出すか。そして雌雄はどうなるか。とても楽しみ。

で、蒔いたのはいいんだけど、イチョウって実がなるまで10年以上かかるらしい。銀杏を選別していた時はあんまりよく調べてなかったんだ。桃栗三年なんて可愛いもんで、柿八年の更に上をいく(笑)。

しかも、うちマンションだから実がなられても臭いが近所迷惑になって困るから置いておけないっていうオチが待っている。まあ、うまく芽が出たら、若い芽を楽しむだけにする。

最後にもう一度言っておくと、種の形による雌雄判別は俗説。面白い実験と思ってやっているので誤解しないで欲しい。

続報。

5月10日にオスの銀杏が発芽した。

5月25日にメスの銀杏が発芽した。

5月28日にオカマの銀杏が発芽した。

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