日本の東京の世田谷区にある祖師谷という町に住んでいて気に入っていることがある。それはこの時期になると毎年キンモクセイの香りが漂ってくること。

キンモクセイ（金木犀）はとにかく香りが強い。くどくないし、きつくないし、甘い独特な香りでもちろん嫌な臭いじゃないから、町中で香ってくると気持ちが良い。

うちの周辺は住宅街で、キンモクセイの木を植えているお宅が多い。だから、気温が下がり始める秋、ちょうど今時分になるとどこからともなくキンモクセイの香りがし始める。

一週間くらい前はうっすらと香っていたけど、ここ2,3日の間に一気に香りが増してきた。

うちの近所をちょこっと歩いただけでも、あっちのお宅にもこっちのお宅にも、という感じでキンモクセイを見かける。複数本植えているお宅もあり、小さい木から大きい木まで様々で、観賞用として綺麗に剪定してあるものや、垣根として角刈りにしてあるものや、放置状態のものなどがある。

この記事の冒頭の写真に写っているキンモクセイの木は綺麗に剪定されているのが分かる。今はちょっと小枝が伸びているけど、横に均等に膨らんだ球状のシルエットから普段から手入れをしているのが良く分かった。立派な庭にいつも感心しながら通り過ぎている。

下の写真のキンモクセイの木はとても背が高い。家が密集した住宅街の中だけにとても目立つ。

手入れをして横長にしている所もあれば、こうやって縦長にしているところもあって、いろんな木をみていると面白い。

ここ2,3日の間に急激に町中の香りが強くなったのもよくわかった。キンモクセイの花がこんなに咲いていたんだから当然だ。

一個一個の花はとても小さいのに、沢山咲いてこんなに強い香りを放つ。

町中にキンモクセイの花の香りが漂い始めると、また一年経ったということをはっきりと思える。そういう意味ではクリスマスやお正月と肩を並べるほどの存在感。凄い。

朝起きて窓を開けるとキンモクセイの香りがする。だから朝から気持ちが良い。なんだか豪華な朝って感じがする。今年もまた少しの間キンモクセイの香りを楽しむ。

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