BLOG
ブログ

ブラジル人が使う日本人の呼び方

 
2012-04-07 09:46 Good(4) Comments(0)
in Languages - 言葉, Brazil - ブラジル
リオのキリスト像 - Cristo Redentor in Rio de Janeiro, Brazil
リオのキリスト像 - Cristo Redentor in Rio de Janeiro, Brazil

ブラジル人は日本人のことをブラジルポルトガル語でこう呼ぶ。

ジャポネース【Japonês】

特に日本人の『男性』を指している。日本人女性のことはジャポネーザ【Japonesa】という。

この呼び方が一般的なんだけど、実はもう一つ言い方がある。

ジャパ【Japa】

これは蔑称。・・・・って覚えている日本人が多いんだけど、実際には相手を蔑んで使うことはまずない。

ちょっとヤンチャやワイルドやイケイケなノリの人が何の気なしに使ったり、簡単に呼ぶ時に使ったりといった感じが殆ど。もちろん馬鹿にした意味合いで使うこともできる。


バイーアのとある工務店に買い物に行ったときのこと。

僕が店に入るとすぐに店員のおじさんが『オイ、シーナ』と言ってきた。【オイ】は『やあ』という意味で、【シーナ】は『中国』っていう意味。

だから『ちがうよ、日本人だよ(笑)』って言ったら、『オゥ!ジャパ!』って言ってきた。

シーナもジャパと同じく蔑称ともとれ、正しく中国人を言う時は【シネース(Chinês)】や【シネーザ(Chinesa)】っていうんだけど、シーナっていうのは中国の国名そのものでもある。

日本、日本人、日本野郎、中国、中国人、クソ中国人とか、そんな細かく意味を意識して使っているわけじゃなくて、ザックリと『中国的な人』、『日本風な人』として使っている。

だから通常は、虐げてやる!っていう感じで悪意をもって使われることはない。

この工務店のおじさんが言った『オイ、シーナ』や『オイ、ジャパ』は、『やあ、中国野郎』や『やあ、クソ日本人』っていう意味じゃなくて、日本のお店の店員の言葉に直すと『いらっしゃいませ』っていう意味だ。

もちろん、その後普通に接客をしている。


日本語でいうところの『ガイジン』に近い。

日本人は外国人の事を、悪気もなく特に意識しないで『ガイジン』って言っちゃう人が多いでしょう。アナウンサーだってTVで言ってることあるし。でも外国人からすると、彼らの間では『バカ』と同列ぐらいの蔑称として有名だから、神経質に不快な気分になる。あんな感覚。

外国の人は本当に嫌がるから。ガイジンていう言葉。

僕の友人のドイツ人の老夫婦は、日本へ旅行に行ったときに『ガイジン、ガイジン』て言われて本当に嫌だったと、思い出したくもないおぞましい記憶とばかりに頭をかかえて言っていた(でも日本は好きらしい(笑))

相手がどういう意味でとらえているのかを知っている日本人は、ガイジンとは言わないでしょう。特に本人がいる前では。


それと同じようにブラジル人も、蔑称として、または蔑称と認識されていることを知っていて、自分の言葉や態度、相手への敬意にちゃんと気を遣っている人は使わない。

ブラジルで暮らしていて僕が実際に日常的にこの言葉を聞いたのは、バイーアでだけだ(笑)。

だからバイーアでジャパなんて呼ばれ方しても、悪気が無い場合が殆どだから、いちいち目くじらを立てずに流していればいい。明らかに小馬鹿にした態度で言ってきたら、そいつのことを『ヴォセ(あなた)』じゃなくて『バイアーノ』って呼んでやればいい。

バイアーノっていうのは、通常の意味なら『バイーアの人』ってなるけど、ブラジルでは『下品な奴、良識の無い奴、原始的な奴』の代名詞として使われることがある言葉だから、『Oi, Baiano.(よう、バイアーノ。)』とか『O que está fazendo ai? Baiano.(何してんのー?バイアーノ。)』とか『Tchau, Baianoooo.(バイバーイ、バイアーノォォォ。)』なんていうふうに、事あるごとにバイアーノをくっつけていれば、相手は馬鹿にした意味で使っているとすぐに気づく(・・・・今、自分で書いてて思ったけど、けっこうイラッとくる(笑))

だから間違っても『カリオカ』に『バイアーノ』なんて言っちゃいけないよ。キズつくから(笑)。

カリオカ【Carioca】の意味は、輝く太陽、煌くビーチ、魅力的なお尻にイタイパーヴァ(ビール)などなど(行きたくなってきた…ムズムズ)、いろんな娯楽があるリオ・デ・ジャネイロで生まれ育った『リオっ子』のことで、『遊びを知ってるイケてる奴』の代名詞だから。


【Japa】っていうのは、そんなに神経質に反応するような呼び方じゃないから、普通に『日本人』ととらえておいていい。ちょっとフレンドリーだなーぐらいで。



おまけ。

ところで、ブラジル人はどこで日本人と中国人を見分けているのか?

ブラジルで暮らしていると、中国人に間違われることが頻繁にある。そこで、疑問に思って、ある時、酒場でウェイターに聞いてみた。

そしたら、『頬骨の形で見分けてる』んだそうだ。

頬骨が出っ張ってるのが日本人で、細いのが中国人なんだと。なんだそりゃ(笑)。

ちなみに、僕が中国人に間違われる時は、『口ヒゲを伸ばしている時』だということに気づいた。

たぶん、ヒゲがポイントだと思うよ。中国人のイメージっていうと、チョビヒゲなんだと思う。

この記事を気に入ったら下の【Good】ボタンを押そう。
4
このエントリーをはてなブックマークに追加
Sponsored Links

Leave a Comment - コメントを書く

Name(required) - Nome(obrigatório) - お名前(必須)
Email(required, will not be published) - Email(obrigatório, não será publicado) - メールアドレス(必須、非公開)
URL - ウェブサイトURL
Comment - Comentário - コメント

Type the code from the image. - Digite o código exatamente como na imagem abaixo. - 下の画像の英数字を入力してから【確認】ボタンを押して下さい。

オリジナル曲弾き語り



Sponsored Links
Recent Comments
最新のコメント
  • そる: 初めまして。随分前の記事にいきなりのコメント投入、失礼します...


  • Laura Mendel: Dear Sir,Your crow pictures ar...


  • masahiro: この記事わかりやすくてとても参考になりました。一週間ほど前か...


  • Kaaatsu: はじめまして。ペンタQから60D入手の流れが自分と一緒で、嬉...


  • SeikoSaizan: はじめまして。お世話になります。スナップ撮りを中心にPENT...


  • bamboo: 写真入り助かります!!


  • 田中敏充: 初めまして。私もQを使っていまして、画質などに関する感想は主...


  • cyclops: ほかの関連する記事も見ましたが、とても参考になりました。


  • 白井賢人: はじめまして。凄く楽しい写真ありがとうございます。2012年...


  • 白井賢人: ムケカは二回、渋谷で食べたことがあります。トゥッカーノという...


Sponsored Links