うちのベランダに並べてあるプランターの植物にアゲハチョウ（揚羽蝶）がやってきた。

このアゲハチョウは日本で一番よく見かける種類でナミアゲハと呼ばれている。いわゆる普通のアゲハ！アゲハ！って言われているやつ。ヒラヒラと飛ぶ。

うちのプランターのミカンの木とフユサンゴの木の周辺を長い時間飛び回っていた。特に蜜柑の木が気に入ったようで、何度も止まっては飛んで止まっては飛んでを繰り返していた。

部屋からガラス越しに、カーテン越しに『アゲハがいるなぁ』と思って見ていた程度だったんだけど、5分経ってもまだいるので、カメラを取り出して写真撮影を試みた。

こちらが何か行動を起こした途端に、サッと逃げるなんてことがないように願いつつ、そっと窓を開けカメラを構える。

ミカンの葉っぱに張り付くように止まっている。

すぐ飛び回る。

今度は枝に止まる。

また飛ぶ。これの繰り返し。

羽を見てみると、もうボロボロ。特に左半分の羽がざっくり欠けてしまっている。

自然の中を強くしっかりと生きている証拠だ。たくましい。

アゲハチョウの寿命は1から2週間ぐらい。その短い期間でこれだけ傷ついているってことは、鳥か人間か何かに襲われたのかもしれない。

アゲハは卵100個のうち、こうやって綺麗な成虫の姿にまでなれるのはわずか1匹いるかいないか。そして春から秋にかけて3,4世代ぐらい進む。

人間に比べたら怒涛の世代交代。普段、偶然に見かけたアゲハを二度見かけることはまずないだろう。

10分ぐらいうちのプランターをウロウロしていて、そのうちどこかへ飛んでいった。

ずいぶん長いことレモンの木に居たから、卵でも産みつけていったのかと思って探してみたけど、一つも見当たらなかった。ただ休んでいただけみたいだ。

こんな緑の少ない住宅密集地のわずかな緑にやってくるなんて、本当に生き物は力強い。

※追記：卵を産んでいたらしい。一週間後に孵化した。

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