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井の頭自然文化園のニホンリスが脱走していた

 
2012-06-25 13:46 Good(2) Comments(0)
in Animals - 動物, Free Talk - フリートーク
ニホンリス - Japanese squirrel
井の頭自然文化園のニホンリス - Japanese squirrel at Inokashira park zoo in Japan

先日6月19日から20日に掛けて日本を縦断していった台風4号は、こんなところにも被害を出していた。

2012年6月20日、東京都の武蔵野市にある『井の頭自然文化園』で、ニホンリスを飼育している『リスの小径』という展示施設に、台風の強風でなぎ倒された樹高約22mのアカマツの大木が直撃しそれを破壊。

施設の檻の鉄枠が曲がり網が破れたことで、リスが通れるほどの穴が開いたようだ。

葛西臨海水族園のフンボルトペンギン、多摩動物公園のホオアカトキが逃げ出した時のように、飼育下の動物が逃げ出すと、人間への危害や自然環境下での生存の心配が先にたつんだけど、、、、ちょっとこれは状況が特殊すぎて、何ともいえない衝撃がそれを打ち消してしまう。





















逃げたリスの総数、

約30頭。

ずいぶんと盛大に・・・・。

動物園側の調査では、直近の飼育個体数が118頭ということが分かっているだけで、逃げた正確な総数は不明としながらも、約30頭は逃げたんじゃないかと発表している。

全体の1/4、約30頭ものリスが逃げ出すってことは、かなり大きな穴が開いたんだろう。

突然の人生の選択に、リスたちもびっくりしたに違いない。

ニホンリス - Japanese squirrel
井の頭自然文化園のニホンリス - Japanese squirrel at Inokashira park zoo in Japan

逃げる派『集団脱走!みんなで逃げれば怖くない!フリーダム!』

居残る派『自然は危険がいっぱい・・・・。三食昼寝付きが最高。なんでこれが分からん?!』



さて、ニホンリスはまず人間に危害を加えることはない。ただ、ここのニホンリスは人馴れしてるから、自然の中で見つけた場合、かなり近い距離まで近づける可能性は高い。そのせいで、エサを上げようとしたり捕まえようとした拍子に指を噛まれるということはあるかもしれないので、最低限の注意は必要。そこはもちろん動物だから。

そして、自然の中で生きていけるのかという心配は、今のところ僕はしていない。逃げた場所が緑や動物飼育関係者がいる自然文化園の中で、しかも2車線の道路一本隔てて隣には緑が多い井の頭公園があるし、これから暖かくなる季節だから、たぶん逃げたリスたちは自然文化園か井の頭公園のどちらかで普通に生活できそう。

だけど、自然はそう甘くはないのかな?そこがはっきりすれば無用な心配をしなくて済むし、動物園側も全頭確保に労力を費やさなくても良さそう。

とりあえず、『捕まえたり追いかけたりせず、井の頭自然文化園までお知らせください。』とあるので、井の頭公園や井の頭自然文化園内でリスを見かけたらそうした方がいいだろう。

◎井の頭自然文化園:代表電話 0422-46-1100(月休、9:30-17:00)
井の頭自然文化園の住所:東京都武蔵野市御殿山1-17-6

公式サイトの呼びかけ記事はこちら。

ニホンリス - Japanese squirrel
井の頭自然文化園のニホンリス - Japanese squirrel at Inokashira park zoo in Japan


しかし!!問題がある。

僕の手元にある井の頭自然文化園のニホンリスたちの写真を見ると、どの個体にもタグが付いていない。だから、外でリスを見つけても、それが動物園のものなのか、野生のものなのか判断できないし、連絡を受けても動物園の飼育員も判断できないはず。

その中で、どうやって逃げた個体だと判別するんだろう?

何かタグの代わりになるような物でも付けてるのかな????

リスの顔を見て判ればそれが一番いいけど、それはないだろう。

まさか人懐っこさを見て、『これはうちのリスです』とか決める・・・・わけないか(笑)。

いや、でもそれでもいいような気はする。

札幌に居た頃、近所の公園でエゾリスを見かけたことがあるけど、野生のリスは、物凄い警戒心が強くて、まず近寄れない。1m、2m、そんな距離までは近寄れない。

だけど、このリスの小径にいるニホンリスたちは、客の足元を通り過ぎて行ったり、すぐ足元でクルミを土に埋める行動を見せたりするほど、警戒心を失っている。

『警戒心を失っている』、つまりダメな奴ってことなんだけど(笑)、そのダメな部分が、飼育動物か野生動物かを判断する材料としては使えそうなほどの差はあると思う。

この井の頭自然文化園の『リスの小径』は、動物園としては立ち遅れている感のあるここの中では数少ない優秀な展示施設でエース的な存在。リスが動き回る空間を歩いて入れて、間近でリスを見られる楽しさがある。

なんとかがんばって復旧して欲しい。

そして、この脱走事故の影響で、リスたちにタグとか付けたりしないで、今までどおりの行動展示を続けて欲しい。


井の頭自然文化園でのニホンリスたちの集団脱走、今後どうなるんだろう。

自然で生きるにせよ、また捕まるにせよ、リスたちにはとにかく無事で健康でいて欲しい。


井の頭自然文化園の脱走リスのその後の状況(7月13日)



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おまけ。

今回脱走した頭数にも驚いたけど、『リスの小径』の中にニホンリスが118頭もいたことに驚いた。

そんなにいたかな?うーん・・・・。

うちから一番近い動物園にも関わらず、一度行って以来すっかり忘れていたんだけど、この展示施設が復旧したらもう一度行ってみようかな。

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