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北海道の方言

 
2011-10-07 12:27 Good(1) Comments(0)
in Languages - 言葉, Japan - 日本
さっぽろ雪祭り - Sapporo Snow Festival
さっぽろ雪祭り

日本の北にある北海道の札幌市に住んでいた時に、いくつか北海道の方言を覚えた。文字にすると同じ言葉で発音が独特だったり、イントネーションが違っていたり、完全に違う言葉だったりいろいろある。

中でもとても印象に残っている方言にはこんな言葉がある。


なまら

これは北海道の方言の中でも割と有名なんじゃないかと思う。

『なまら』は日本語の標準語だと『とても』とか『凄い』にあたる言葉だから、『なまら美味い』とか『なまら大きい』なんて使い方をする。

札幌で暮らし始めて初めて『なまら』を聞いた時、まったく意味が分からなくてイメージできなかった。教えてもらってやっと分かった。

僕が札幌に4年ぐらい住んでいる中で、このなまらという方言を仕事関係で聞くことはなかったけど、町中を歩いていると人の会話の中からチラホラと聞こえてくる。

ご年配の方なんかは自然にサラッと出てくる感じなんだけど、若者は意識的に強調して使っていた。


がっつり

『がっつり』という方言の意味は『しっかり』。

これは凄い笑った。初めて聞いた時、言葉の響きがなんだかとてもツボにはまっちゃって爆笑した。『がっつり食べなさい』とか言われたんだったか、、、笑いがとまらなかった(笑)。

そうしたら悪乗りしたんだか、がっつりの応用形で『がっつがっつ食べなさい』みたいな使い方まで教えてくれた。笑いがとまらない(笑)。

何だかとてもハマった言葉だった『がっつり』。


○○(名前)でした

『○○でした』の○○には自分の名前が入る。一見どこが方言なのか分からないけど、よくよく考えてみると、会話の中で自分の名前を『でした』を付けて言うことって無い。それを北海道では言う。これは使い方が独特。

電話で話をする時に使う。例えば『もしもし~、鈴木でした~。』という感じ。

近くでそれを聞いていた僕は、『えっ?!もう終わり?!』と思っておっかしくなっちゃって大笑いした。普通に電話を掛けて自分の名前だけ言って終わるかのように見えた。真面目なのか冗談なのか分からなくなったけど、いたって真面目な電話だったらしい。

これは一度も使ったことがない。大抵は『もしもし康です。』か又は初めての人になら『もしもし康といいます。』になるから。たぶんこの先も使う機会はないと思う。


○○でしたか?

上に書いた『○○でした』は自分の名前を入れて使うんだけど、これはいろんな言葉が入る。『これで宜しかったでしょうか?』なんていう感じ。

『○○でしたか』なんて初めて言われたのは、NTTの人と電話で話した時だった。こっちは今現在の事を話しているのに突然過去の事を持ち出してきたように受け取れてびっくりした。『んんん???いつそんな話したっけ?え?え?』と頭フル回転してた。

なんか気持ち悪くて、その後いろんな人に聞いてみたら、北海道ではそういう言い回しをするんだとか。

ただ、驚いたのは、丁度この時期(2001年ぐらい)ぐらいから、この言い回しを東京でもよく聞くようになった。飲食店やコンビニなど、いろんな所で聞くようになった。

方言として使っている人の場合だと、ちゃんとそこに気持ちがあるんだけど、そうじゃない人、例えば会社のマニュアルに従っているだけの人が使っていると、あるべき気持ちが無くて物凄い気持ち悪い。

僕はこの後者の態度が大嫌い。相手を気遣う態度でもなんでもなくて、いざという時に自分を守る伏線として使っている、自分に対する気遣いでしかない。なんだかすっとぼけてるような態度がちゃんと相手の方を向いていない失礼な態度でとても気持ち悪い。

この言い回しを使うと会話を端折って時間と労力を削減できるメリットがあるけど、必要な会話は端折るべきじゃない。『言わずとも相手の事を悟る』という日本人の素晴らしい精神性、思いやりとは似て非なるもの。


百合が原公園 - Yurigahara Park
百合が原公園
内地

『ないち』という言葉は、北海道で始めて耳にした。北海道意外の場所を総じてそう呼んでいる。

例えば東京から来た僕を指して『内地から来た人』みたいな言い方をする。『内地組』とかね(笑)。

ないち、、、この言葉を初めて聞いた時、日本は狭いけどその土地土地で自分が住んでいる場所に各々愛情を持っているんだなって感じた。

ないち、、、なんだか響きが好き。

ないち。


帰札

最初はその人の造語で冗談で言ってるのかと思った。この『帰札』という方言。

意味は『札幌に帰る』。

長期的に札幌を離れている人に対して使う又は本人が使うから、札幌に居てもそんなに耳にする機会はない。

とてもいい響きで、とても好きな言葉。

『帰る』っていう感覚を持てる場所があることは、僕にとってはとても幸せだと感じられることだから。札幌、ブラジル、この二箇所。

『帰っといで』なんて、悪魔の囁きにも思えるほど気持ち良い響き(笑)。


なげる

北海道ではゴミを捨てることを『なげる』という。『ゴミを投げる』という感じ。東京でも『ぶん投げちまえ』とか『うっちゃっちゃえ』とか言う人もいるし、特に抵抗無く覚えられた方言。

だから札幌に居た時は特に驚くこともなかったんだけど、意外や意外、ブラジルでこの言葉に驚いた。

ブラジルに住んでいる日系人の一人が、ある日ゴミを捨てる事を『投げる』と言った。びっくり(笑)。

はっきりと本人に確認したわけじゃないから僕の想像になっちゃうけど、たぶん、ブラジルポルトガル語ではゴミを捨てることを『jogar(ジョガー)』といって、このジョガーという言葉は、『捨てる』以外に『投げる』という意味もあるから。ボールを投げるという意味の投げる。そこからだと思う。

経路は違えど札幌の方言の『投げる』を、地球の裏側にあるブラジルでも同じ意味で使っている人が居たことに驚いたし、僕自身がそんな状況に出くわした事にとても驚いたと同時になんだかとても楽しかった。


北海道で『ゴミを投げて』と言われても、本当に投げちゃいけない。もちろんブラジルでも投げちゃいけない。



他にもいろいろある。例えば『~かい?』とか『さ』とか『しょ』とか『はんかくさい』とか『うるかす』とか。

標準語なんていって、皆が皆そっくり同じ言葉を使ったら面白くない。その土地の言葉を使い続けて欲しい。

『がっつり』は僕も時々使っている。がっつり。



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