俵型のカシシを作った。サイズは小さく軽い。取っ手も小さいので男の手にはちょっときつい。女性用か子供用のカシシ。

籠を編んでいる材料は先日100均で買ってきたゴミ箱をバラして調達した竹と、中身には小豆と変わらないけど、このカシシは底板の材料がちょっと変わってる。

それでただ小さいだけじゃなく、ちょっとした機能＋αが付いている。

この俵型カシシ(Caxixi)、増幅器が付いている。

楽器に空間を持たせることで、小さい音がその空間の中で増幅されて大きくなって出てくるという機能で、ヴィオロン（クラシックギターやアコースティックギター）やドラムやパンデイロなどなど、いろんな楽器に使われている。

ヴィオロンも薄っぺらい木の板に弦を張っただけなら、あんなに大きな音は出ないし、ドラムやパンデイロも一枚の皮を叩いただけでは音は小さいまま。箱状にして空間を作っているから、そこで音が増幅されて大きくなる。

その仕組みをこのミニカシシにも取り入れてみた。とはいえ、そもそもカシシの籠自体が多少なりとも増幅器になってはいるけど、これはそれよりも強力。

底板の材料は、このスプレー缶のキャップ。キャップの周りに6個の穴を開けて、そこに支柱を固定している。

支柱の固定の仕方も編み方も通常のサイズのカシシとは違う。

口径が小さいから支柱の数を6本に減らした。このブログで作り方を載せたカシシは12本だから、これはその半分。籠を編めるギリギリの本数。

籠状に編みこめればそれでいいので、その都度工夫していく。

取っ手には布を巻いて彩りを加えた。

並べてみるとよく分かる。底板がカシシの丈の半分ぐらいまである。

この底板の空間のおかげで、小さい割に大きな音が出るミニカシシに仕上がった。

俵型のミニカシシはこんな音がする。

音は聴いての通り、小豆とプラスチックの衝突音が増幅されたなぁという感じ。だけど、いじってるうちにあることに気付いた。

これ、トランペットみたいにワウワウ演奏ができる。

特に15秒以降のリズムを刻み始めた所からは、底板に指をあてがって穴を塞いだり開いたりして音に変化をつけている。ホワゥホワゥホワゥって音がうねってる。

思わぬ効果が出てきて驚いた。これは楽しい。

さて、俵型に編んだのは初めてだったけど、特に苦労はなかった。ゴミ箱をバラす手間が無かったから1時間ほどで完成した。何より良かったのは、ギターの使い終わった指板潤滑剤がこんな思わぬところで役に立ったこと。

とても素晴らしい。

Amazonで見てみる

Amazonで見てみる

Amazonで見てみる

この記事を気に入ったら下の【Good】ボタンを押そう。

0