今年はナミアゲハの幼虫たちを放っておいた。終齢幼虫になってサイパンレモンの木から下りて大移動をした先は、おそらくほぼ全てがうちのベランダ内。先日書いた通り、気ままにベランダの壁や網戸の枠や天井、その後発見したものでは排水溝の裏や水槽のガラス面などで蛹になっていた。

ここ数日は羽化ラッシュで、毎日誰かしら飛び立っていく中、羽化に失敗して上手く飛べない個体が出てきた。

去年もベンラダでこっそり蛹になって羽化していた蝶もいたから、特に問題ないだろうと思って放っておいたんだけど、羽化した時につかまる場所がなかった個体はそのまま地面に落下。これだけなら特に問題はない。自分で歩いて近くの物によじ登って羽を伸ばしながら乾かすから。

ところが上手く物によじ登れずに地面で羽が乾いてしまった個体が出てきた。ゴミ袋やベランダの壁の下10センチ程度の高さの化粧板みたいなツルツル部分は登れないみたい。

そういった物の近くで蛹になった個体が羽化して落下後に上手く物によじ登れずに地面で羽が乾いてしまった。地面で羽が乾くと折れ曲がった状態で固まってしまう。だから上手く飛べなくなる。

1匹は不器用ながらも高くまで飛んでいけたけど、もう1匹が全然飛べない。その飛べない方は保護している。

ということでかなり危なそうな蛹、天井にいる個体には少し手を貸した。蛹の目の前に割り箸をくっつけておいた。

そしたら今朝ちゃんと割り箸にぶら下がって羽を伸ばしていた。

人間の生活の身近なものでアゲハチョウがよじ登れない物が分った。意外と上れない。ビニール袋、コンクリでもツルツル系は上れない。モップや壁、板や発砲スチロールなどわずかでもデコボコがある物なら上れる。

ハエやヤモリの足みたいな構造じゃなくて、単純にフックをひっかけるような仕組み。

次からは蛹の場所をよく見て、危なそうなら割り箸をぶら下げておく。

落下したナミアゲハの蛹の救出方法

Amazonで見てみる

Amazonで見てみる

この記事を気に入ったら下の【Good】ボタンを押そう。

2