先日からヴィオロンの弦、Augustine Regal Blue（オーガスチン、リーガルブルー）を試しに使っている。その前はノーマルなBlueの弦を使っていて、とても良い感触を得ていた。

このリーガル・ブルーは1弦から3弦までのナイロン弦が更に素晴らしいことになっているらしいので、Augustine Blueの良さの延長線上に洗練していった弦だと思ってとても期待していた。

ところが・・・。

そうでもなかった！！

音は確かに良い。特に1弦でメロディラインを弾くと上品ながらも嫌味無く浮き上がってくる。これはヴィオロン1本でメロディ、コード、ベース、パーカッションを同時に含ませる楽曲のアレンジと演奏スタイルの僕には、とても嬉しいこと。

おかげで、単純に音量差だけでは表現できない響きを得られた。とても良い。

そして安定性がよかった。しっかりと鳴る。これも僕好み。

ただ、その気に入った点をフッ飛ばしそうな勢いで、気になるところ感じた。

弦がBlueより太い。もちろんわずかな差だけど、3弦においては弦の太さで指がコロっと滑って押し外すことがある。慣れてきたらそんな事もなくなってきたけど、あまり良い感触がしない。

それと、全体的に弦が硬い。特に1弦においては、嫌な硬さがある。Augustine Redが劣化した時の硬さにそっくり。これがわずか1週間くらいでそうなる。ただ、Redよりも太いから、爪を傷めることは無いけど、この硬さは爪が負ける感触があってとても弾き心地が悪い。

そして、最初に良い点として挙げた、『上品に持ち上がる』感じは1週間ももたずに消えてしまう。1弦の音がカッキンカッキンになって、2弦と3弦の音と馴染まなくなるから、メロディの途中のどこか一音にでも1弦が入ってくると、そこだけ変に目だってしまう。

リーガルブルーは、ノーマルのブルーの音の良さと弾き心地をそのままに安定性を向上させて全体的に洗練させたものだとばかり思っていたけど、期待はずれだった。弦を太く硬くしたら安定するのは当たり前な話で、弾き心地を損なってまでそれを欲するかというと・・・。悩ましいところ。

一旦、またノーマルブルーに戻してみることにする。そうしたら、どっちが自分に馴染むのか、自然と答えが出ると思う。何事も自分で体験してみないと分からないものだ。

実験のため、Augustin Blueの時と同じように2ヶ月ぐらい張り続けてみようと思ったけど止める。

※追記：その後、意外な最後を迎えた。

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