ヴィオロン（クラシックギター）のAugustine Blue（オーガスチン、ブルー）という種類の弦を張ってから今日で丁度2ヶ月が経った。通常同じ弦を2ヶ月も使うことは無いけど、恐らく最初で最後になると思ったので、実験がてら張りっぱなしにしておいて、その劣化具合を観察していた。

1～6弦まで全体的にこんな感じになった。

張った当初より硬くなってるけど、Augustin Red（オーガスチン、レッド）ほど変化の差は大きくない。オーガスチン赤の場合だと、ナイロンの1～3弦が硬く細くなって、特に1弦は右手の爪に食い込んで爪を傷めることもあるほど鋭くなるけど、この青の場合はそんな事がまったくない。

オーガスチン青はそもそもテンションが高い弦だから、劣化しても変化の幅が少ないのかもしれない。

4～6弦は劣化がよく目立つ。

全体的に手垢や汗や湿気で錆びてきている。この現象はどの弦にも共通するもの。中でも僕が注目しているのは4弦の劣化具合。オーガスチン赤の4弦は異常に死にやすくて困っていたから、このオーガスチン青はどうなるのか注意していた。

日々の演奏時間を考えるとここ2ヶ月ぐらいはヴィオロンを弾く時間が割と少なかったから、どっちもどっちといったところで、青の方が若干持ちが良いかなぐらいの感じ。この写真では分かりにくいんだけど、4弦のフレットに当たる部分はぺっちゃんこに潰れている。

赤と同様に、青も一日5～8時間ぐらい弾く場合だと1ヶ月も持たないと思う。

弾き心地や音については、赤ほど張った当初との違いが大きくない。特にビブラートの利き具合については、赤は劣化すると特に1弦が全くといっていいほどビブラートが利かなくなるけど、この青は弦を張った当初よりは利きが鈍くなってはいるもののちゃんと利いている。わずかな違いだけど。

だから赤に比べると、弦が生きていても死んでいても総じて音に大きな変化が少ない、つまり安定していると感じられる。

安定しているとはいえ、時間が経てば弦が全体的に硬くなってくるし、両手の弦の感触、特に左手で触っている感触が変わってくるし、何といってもここまで古くなった死に過ぎ弦を見ていると気持ちが悪くなってくるから、こんなに長く使い続けるのはもう嫌だ。レコーディングの為、弦が死ぬまで待つことはあるけど、死に過ぎは良くない。死に過ぎって変な日本語だけど(笑)、そんな感じ。

いろいろ書いたけど、普通に弾いている分にはここまで弦を張り続けることは無いから、心配しすぎる必要はない。

さて、青の実験はもうこのへんで満足したから、次は高音弦が変わるAugustin Regal Blue（オーガスチン、リーガルブルー）を使ってみる。・・・・あーそうだ、これでもう一回長く張らなきゃいけないんだー(笑)。

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