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完成!フルスクラッチ北海道犬

 
2011-10-17 14:16 Good(0) Comments(0)
in Crafts - 工作、造形全般

先日作り始めた北海道犬がついに完成した。

北海道犬 - Hokkaidouken

石粉粘土を使っての工作は初めてで、これは僕の初作品。模型業界ではこうやってゼロから作り始める模型の事をフルスクラッチと言うみたい。フルスクラッチ北海道犬!

上の写真を見ての通り、専門的に作っている人の作品に比べたら不格好だけど、まずは初めてということで、細部まで作り込むことよりも最後までしっかり作り終えることを目標にした。

ポージングは僕の想像だけど、犬の体については家にある犬のカタログや関連本を参考にしながら作った。

大まかに粘土を盛り付けるところまでは先日ブログで掲載したからそちらを見て欲しい。その後、完成までには新たに材料や工具が必要になるため、新宿の模型ファクトリーというお店に行って色々と買い揃えてきた。

模型ファクトリー - Hobby Shop Mokei Factory in Tokyo

僕は全く工具など持っていなかったから、模型ファクトリーの店員さんに塗装の手順や塗料の種類などを教えてもらいながら、必要な材料と工具を選んだ。

工作道具 - Craft Tools

塗装の前に必要な下地作りに使う、紙やすりとサーフェイサー(白)。白い犬だからサーフェイサーも白いものを使うことにした。

シッカリとピカッっと仕上げたかったから、ラッカー系の塗料とトップコートを選んだ。

筆で塗るから3種類詰め合わせの一番安い筆を買った。

あとは希釈液と調色に使う小皿。

店内を見て回ると、あれもこれも欲しくなってきた。特に工具なんていろいろ使ってみたい。今回の作品で造形に使った工具はツマヨウジと万能ツールの小型ナイフだけだから、僕もそのうち色々な工具が必要になるほど上達するのかなー・・・・などなど想像しながら想像だけで楽しんで帰ることにした。

この模型ファクトリーに行ってみて驚いたことがあった。模型店に女性が居たこと。子連れで楽しむおもちゃ屋さんとは違うから、女性が居ることを珍しく感じた。だって、僕が最後に模型店に入ったのは、、、、、20年ぐらい前だと思う。ここは店員さんも若い女性だったし、店内の工作スペースでも若い女性がプラモデルを作っていた。僕はおもちゃ屋さんにエプロンしたおばちゃんが居るイメージしか無かったから本当に驚いた。時代が変わったんだなぁ・・・・。もちろん良い方向の変化。


さて、工作過程。

実は冒頭の完成品の頭は、二代目。最初に作った頭は細部を作りこんでいくうちに大きくなりすぎて、まるで犬が犬のきぐるみを着ているようなおかしな感じになったから、首から上を切り落として新しく作りなおした。

至る所にある細かい傷やひび割れを、粘土で埋めたり、ヤスリで削ったりしながら表面を綺麗に仕上げていく。

北海道犬 - Hokkaidouken

下地の最後にサーフェイサーというスプレーをかけて、表面をより滑らかにする。ここはヤスリがけとサーフェイサーの繰り返しで、滑らかに仕上げていく。

北海道犬 - Hokkaidouken

下地作りが出来たら、いよいよ塗装。

全体的に白を塗って、黄色で汚してまた白を塗った。写真だと分かりにくいんだけど、白い犬の自然な汚れ感を出せた。模型ファクトリーの店員さんに、あんまり時間を掛けて塗ると下地のサーフェイサーが剥がれると教えてもらっていたから、なるべく手早く塗った。

北海道犬 - Hokkaidouken

筆の跡がつかないように塗るのは大して難しいことじゃないんだけど、細かい部分を塗るのがとても難しい。細い線を書いたり、小さい点を打ったりする際には、どうしても手が震える。アルチューじゃないよ(笑)。それに、筆の毛先がちゃんと揃っていないから、余計な部分に塗料が付いてしまいそうで難しい。

なんとか色塗りが終わったら、仕上げにトップコートを吹きかける。

これで塗った色が剥がれ落ちないように、また色の質感に全体的な統一感を持たせることができる。

ピッカピカな光沢が出て完成!!!!

北海道犬 - Hokkaidouken

北海道犬 - Hokkaidouken

北海道犬 - Hokkaidouken

割とお尻を気に入っている(笑)。

北海道犬 - Hokkaidouken

北海道犬 - Hokkaidouken

右前足の肉球がくっついてしまったのは愛嬌ってことで(笑)。

北海道犬 - Hokkaidouken

細部、特に顔の作りや塗りは粗くなってしまった。難しい・・・・。

北海道犬 - Hokkaidouken

北海道犬 - Hokkaidouken

体の所々に、塗装の際に筆の毛がハネて塗料が飛び散って付いた感じの点や、その他小さい傷が付いてしまった。

北海道犬 - Hokkaidouken

いろいろと技術力不足なところが感じられるけど、僕はとても気に入っている。可愛い犬が出来た。



今回初めてフルスクラッチしてみて、いろいろ思ったことがある。

  • サーフェイサーは思ったほど傷を埋めてくれない
  • ヤスリ掛けだけで完結するぐらいの姿勢でしっかりかける必要がある
  • 塗装前の下地作りはとても大事
  • 軸の尺、部分部分の比率はとても大事
  • 細部にこだわりすぎると萎えるから、自分の中で線引きしておくことが大切
  • しっかりと完成イメージを持ち続ける
  • 爪楊枝がこんなに役に立つものだとは知らなかった
  • 模型制作はやっぱり楽しい!!

基本的なところはライヴや音楽制作に通じるものがあった。そして楽しい。まだ石粉粘土が余っているから、もう少しこれで何か作る。それで少し細かい技術を向上させてから、しばらくしたら違う種類の粘土を使って模型作りに挑戦する。


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