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ギターを弾くための左手の強化練習【脳トレ】

 
2012-04-20 13:53 Good(54) Comments(0)
in Violão - ヴィオロン, How to - ハウツー
ヤスの手 - Yasu’s hands
ヤスの手 - Yasu’s hands

僕が普段から取り入れているギターを弾くための練習方法を紹介する。

タイトルにとても迷ったあげく【脳トレ】にしたけど、よく言われるイメージトレーニングのことじゃない。

左右両利きになる練習

ということ。

右利きの人は左を強化、左利きの人は右を強化、というように解釈して読み進めて欲しい。

ギターはエレキギターにしろアコースティックギターにしろヴィオロンにしろ、片方の手で弦を押さえて、片方の手で弦を弾く、というのが基本的な演奏スタイル。

両方の手を上手くシンクロさせて初めてイメージ通りに音をコントロール出来るようになるから、利き手の方だけ器用だと、反対の手がぎこちない動きになり、もどかしくなって体全体に余計な力が入ってしまい、思い通りの演奏がやりにくくなる。

力技でそのまま弾けてしまうこともあるけど、、、、僕はそういう時もあったけど、遠回りな成長になっていた。同じ結果を得るなら楽な方がいいし、余計な力を入れない方が演奏の幅が広がるし後々もっともっと成長できる。

そのために、両利きであることを心がけている。

両利きになって体に余計な力を入れずにすむ方法は、器用になること。利き手では難なくできることでも、反対の手でやったら変な所に力入りまくってぎこちない動きになるものだけど、これを利き手でやるのと同じように出来るようになるまで訓練する。

そのための練習が、『日常生活の中で利き手でやっている事をそっくりそのまま反対の手で行う』というもの。

例えば、

  • 歯磨き
  • 食事
  • 筆記
  • 電話の持ち手
  • ドアの開閉
  • 靴を履く時の補助
  • 紐を結ぶ
  • 腕組み
  • 指組み

・・・・などなど。これら日常生活でよく行う動作は、大抵は利き手で行っているか、いつも決まった方の腕で行っている。これを意識して、全部反対の手でやる。


僕の経験から言うと、一番しんどいのは歯磨き。ハブラシを思い通りに動かし、且つ、休まず磨ききるというのは、大変な器用さと持久力を要する。

これが出来るようになると、体が体幹から強くなり肩から腕にかけての細かい筋肉がしっかりするような感じで、体全体が安定する。


意外と簡単に出来るのは、食事の時の箸使い。箸を操るのは簡単で、逆にスプーンの方がすくった物をこぼさずに運ぶのが難しかった。


筆記は速く書くところまでつきつめようとすると大変。小学生みたいに『あいうえお』とか中学生みたいに(僕は英語教育は中学からだった)『ABCDEFG』なんて一文字ずつ書くところから始めると混乱しないで書けるようになるけど、素早く書こうとするとそれなりに難しい。

筆記に関して僕がショックだったのは、反対の手で丁寧に書いた字が、利き手で書いた字と同じ汚さだったこと。書く速度に関わらず、字のクオリティは変わらなかった。字を綺麗にするのはまた別の分野のようだ・・・・。


紐を結ぶことについては、蝶々結びを左右反対にやるのは、ちょっと頭がこんがらがって、とても良い脳トレになる。簡単に左右どっちでも出来るようになると、ちょっと快感。


日常の動作を左右入れ替えるっていうこの練習、特にお金も新しい機材も必要なく簡単に出来るんだけど、ある程度出来るようになるまでがツライ。一見出来たように見えても、肩やそれ以外の必要ない部分に力が入っていることもある。そういうことが無いように自然に出来るようにする。

僕は基本的に左利きになってるけど、『最近はこの動作は左でやる事が多いなー』と思ったら右に代え、右が多いと思ったら左に代え、というようにバランスをとりながらやっている。

いろいろな日常の動作を自然に出来るようになって左右共に器用になってくると、自然とギター演奏もしっかりしてくる。

ここを押さえたい、こういう風に動かしたい、というイメージをスムーズに再現出来るようになるし、そこまでもっていく時間を短縮できるから、練習がはかどって吸収スピードも上がる。

だから、なるべく早い時期からこの練習をやっておくといい。

器用なら動く!

簡単な話。

興味を持ったギターリストやヴィオロニスタのみんな、是非試してみて欲しい。バランスのとれた体になるから、健康にも良いと思うよ。

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おまけ。

ちなみに、力を入れてゴリゴリ弾くっていうのは必ずしも悪い事じゃない。そういう弾き方でしか得られない音もあるし、ライブ中は高揚感から自然とそうなることもあって、音は綺麗に出てないけどその場の空気感は盛り上がる、ということもある。

例えば、『バカヤロー!オレはダウンピッキングしかしねぇ!』的なノリのどこぞのデスメタルバンドのギターリストとかもいて(名前忘れた…)、テンポの速い曲のリフでも力技でオールダウンピッキングで通して、オルタネイトでは得られない音の違いを追及しているケースもある。

また、ブラジルの超絶技巧で知られているヤマンドゥ・コスタというヴィオロニスタは、ブラジル現地のライブでは綺麗に音は出てなくヴィオロンの弦をかきむしっているだけみたいな演奏になることもあるんだけど、それがとても盛り上がる。日本でライブをやる時は終始小奇麗に弾いてたけど(精密な物が好きな日本人への配慮?(笑))

また、同じくブラジル人のヴィオロニスタで、路上ライブでのマルセル・パウエルなんて、無理な力技すぎてコントロール不能になってる状態で音外しまくって『サンバ・ド・アヴィアオン(Samba do Avião)』とか弾くから、離陸直後から空中分解してバラバラのまま着陸する感じで曲が終わるんだけど、それが盛り上がる。その後みんなで一緒にメシ食った時に『あなたは既にオヤジさんを超えてるよ』って言ったら、『そんなことないよ』って照れ隠しな感じでクールっぽく言っていてちょっと可愛かった(笑)。

ブラジルには僕が好きなタイプのライブをやる人が多いから住んでると毎日が面白い。

ということで、『力技は悪い事』ではなく、『そういう手法も一つある』ということで、しっかり覚えておくことは大切。



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