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ギターの練習メニュー【フレーズ2】

 
2012-06-12 20:03 Good(0) Comments(0)
in Violão - ヴィオロン, How to - ハウツー
ヤスのヴィオロン教室 - Yasu Guitar Lessons


僕が今までやってきたギター(ヴィオロン)の練習フレーズを紹介する。

この練習メニュー【フレーズ2】の目的。

左手の速くてスムーズな移動と、右手の強弱。



フレーズ



譜面

ギターの練習メニュー【フレーズ2】楽譜 - Guitar exercises, Lesson 2 Music Score
ギターの練習メニュー【フレーズ2】楽譜 - Guitar exercises, Lesson 2 Music Score

1弦から6弦まで続けて行う。

ハイフレットまで弾けるようにボディーがえぐれてるエレキギターの場合は、12フレット以上、24fまででも行けるところまで行って折り返す。

ナイロン弦のクラシックギターの場合は、4,5,6弦は親指のダウンピッキングのみになるため、その弦に限ってはテンポは上げられるところまでで良い。親指で上手にオルタネイトできる人や、爪の磨耗を気にしない人は、1,2,3弦と同様に行っても良い。

遅いテンポから始めて、速いテンポまで何段階かに分けて行うけど、速く弾けることが目的じゃないから、音が雑になる、演奏フォームがくずれるなどの問題が出ないところまでにしておく。


ポイント

全ての音をスラーで弾く。

小指(下降の際は人差し指)を弾いた次の移動をスムーズに行うことを最も意識する。


注意点

小指(下降の際は人差し指)で弾いた音が、極端に短くならないように、他の音と同じように出来るだけ伸ばしてスラーになるようにする。

悪い例。



また、左手の移動が遅く、横着にならないようにする。

悪い例。



合格の目安

4fから5f、8fから9fのところで、左手が大きく移動する際に、その移動を感じさせないような音を出せたらOK。

『あっ、今ここで左手移動したでしょ』ってはっきり分かっちゃうのはダメ。


備考

最初は全ての音を一定の強さで弾く。慣れてきたら頭の音を強く、それ以外の音を弱く、というように強弱を付けて弾く。



ヴィオロン(クラシックギター)で練習する場合は、フィンガーピッキングをしている右手の弾き始めの指を変えて練習する。一拍目の音を人差し指で弾くのが通常。練習のバリエーションとして、一拍目の音を中指からピッキングし始めるパターン、薬指で弾き始めるパターンをそれぞれやる。

意味の無い練習例。



左手の移動が追いついてないし、所々右手のフィンガーピッキングが左手の移動待ちになってるし、音が不明瞭だし、ノイズが、、、、つまりグチャグチャ。

こんなに汚い演奏でも、自分の演奏を客観的に判断できる耳や冷静さを持てていない場合、これでも弾けたと勘違いしてしまうかもしれない。特に初心者の場合。

必ず録音して、ギターを手から放して、客観的に聴きなおして分析することが大事。

こういう無理な速弾きをしても何の練習にもならない。こういうことを続けてしまうと、無理にコントロールしようとして変に力が入って自分なりのフォームがくずれる。一時的にくずれるのは全く問題ないし、動き回るライブだったらそんなの当たり前にあることだけど、それが徐々に恒常的になって、気づかないうちに『崩れているフォームが、自分にとってイメージ通りの正しいフォームだと錯覚してしまう』のが一番怖い。

これは毎日がむしゃらに練習に没頭している時ほど気づきにくい。これに気づけるのは、数日間ギターに触らないでいてから再びギターを持った時で、今まで変なところに力が入っていたことや、フォームが不自然であったことや、体に無理な動きをさせる演奏(運指やピッキング)をしていたことに気づきやすい。

だから、ギターを弾かない日ができてしまっても、感覚が衰えたり下手になったりするマイナス面ばかりじゃないから、どうせサボるなら全力でサボるのがいい。リフレッシュできるし怪我の功名もあるかもしれない。

こういう基礎練習は、自分の軸を常に正常な状態に保っておく意味合いがとても大きい。

だから、世のヴィオロニスタやギターリストたちは何十年経ってもこういう地味な練習を続けている。

こういうエクササイズは大量にこなしていくものだから誤解しやすいんだけど、『一度出来たらはい終わり』という性格のものじゃない。

とはいえ、全部を毎日毎日やるのは不可能だから、大量にこなしていく中で、自分の演奏にとって必要だと思ったものをストックしていって、常時やるようにするといい。


ギターの練習メニュー【フレーズ3】へ

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おまけ。

『練習』という言葉について、演奏すること、音楽をやっていること自体を『遊び』と考えている人が多いから、『練習はしてないよ』って言う人はよくいる。僕もそう。だって『練習』っていうと、ダンベル担いでうさぎ跳びでトラック周回っていう禁欲的な部活のイメージがあって、そういうことを続けている人に対しては凄い人だなぁと心から感服している。

それに、『練習』も『本番』もない。『練習も本番』だし『本番も練習』。

だから、基本的に『やりたいことやってるだけ』の音楽家からするとちょっと言葉のニュアンスに違和感を持ってしまって、『練習はしてないよ』とか、言っても『・・・んー・・・まぁ、一応練習(?)みたいなことはしてる』みたいな物言いになってしまう。

でも僕は、相手に伝わりやすければそれでいいかと思って、最近では『練習してる』って言うことも増えてきてた。言い方を変えても、自分の中身が捻じ曲がらない術を身に着ける必要はある。

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