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まるに旅館のこと

 
2012-11-02 18:06 Good(0) Comments(0)
in Travel - 観光, Japan - 日本
まるに旅館 - Maruni Ryokan
まるに旅館 - Maruni Ryokan

10月30日から昨日11月1日までフィールドレコーディング諸々音探しのロケハン等で日本の長野県白馬村に行ってきた。

そこでは友人一家が経営している『まるに旅館』を行動の拠点として三日間を過ごした。

限られた時間の中で目的を達成したい場合、体調、機材、天候などと同様に行動の拠点とする宿もとても大事な要素になる。休む場所がしっかりしていればこそ、万全の体調でテンポ良く行動できるからだ。そういう面で、この旅館はとても大きな力となってくれた。

その『まるに旅館』について書く。


まるに旅館は、八方尾根に登るゴンドラ「アダム」の乗車駅まで徒歩7分程度。白馬八方バスターミナルまで徒歩3分程度の場所にある。

宿の名前にもある通り『旅館』ということで、畳に布団から成る和室がメインの宿泊施設。4階建て全16室で、温泉がある。エレベーターあり。

僕が泊まった部屋は4階の角部屋。南東と南西に大きな窓があるので、一日中陽が差して明るい。

まるに旅館 - Maruni Ryokan
まるに旅館 - Maruni Ryokan
まるに旅館 - Maruni Ryokan
まるに旅館 - Maruni Ryokan

部屋についているバスルーム。洋式トイレと一体型。温泉があるから、このバスルームの風呂を使うことは無かった。

まるに旅館 - Maruni Ryokan
まるに旅館 - Maruni Ryokan

部屋には金庫が一つ設置されている。

まるに旅館 - Maruni Ryokan
まるに旅館 - Maruni Ryokan

4階からは白馬村の景色を楽しめる。(他の階や他の部屋からの眺めは不明)

朝日で明るくなり始めた紅葉したゲレンデ。

まるに旅館 - Maruni Ryokan
まるに旅館 - Maruni Ryokan

朝日が昇り始めた街並。山と街の中間にただよう朝もやが印象的。

まるに旅館 - Maruni Ryokan
まるに旅館 - Maruni Ryokan

別途150円/1回の入湯税(大人のみ)を払うと温泉に入れる。温泉施設としては小さいけど、湯船は大人が大の字になってプカプカ浮いても手足が壁にぶつからない程度の十分な広さはある。

タイルや壁はザラザラしていて綺麗。桶も向きを揃えて置いてあり、安定した清潔感と気配りを感じさせる。

まるに旅館 - Maruni Ryokan
まるに旅館 - Maruni Ryokan

部屋は明るく清潔で気持ちが良い。テレビ、電気ケトル、緑茶、茶菓子、ティッシュ、浴衣、バスタオル、手ぬぐい、ハブラシ、歯磨き粉と必要な物は揃っている。

部屋に設置されているコンセントは2ヶ所4穴あるので、携帯電話の充電をしながらデジカメのバッテリーを充電することも出来て便利。

風景や野鳥など写真を撮りにくる人にとっては、宿泊先でコンセントの数に余裕があるのは嬉しい。

なぜなら、写真撮影が旅の大きな目的の一つになっている人は、持ち歩くデジカメが一台じゃないからだ。メイン機にサブ機と最低2台、人によっては使い分けのため3台4台と持ち歩く。

そうなると、昼間行動して夜帰ってきて一気に複数のバッテリーを充電することになり、複数同時に充電できれば短時間で済むし、差し替えのため充電完了したかどうかに常に気を配らなくてすむから楽。

家族連れだったら、携帯電話、携帯端末、デジカメ、携帯ゲーム機などと、こまめに充電しておきたい物がゴソっと増えるだろう。

このように、身の回りの物はざっと揃っているから、これといってお泊りセットなどを持参する必要は無い。


さて、まるに旅館で一番驚いたことがこれ。料理

朝食と夕食の2食が付いている。朝も夜も和食ベース。主に昔ながらの家庭料理という彩りのメニューで、その日仕入れた物で毎回品物が異なる。

配膳は割とザクザクと並べられるが、食器や湯飲みには水はねひとつなく綺麗な状態で出てくるから気持ちが良い。

夕食

まるに旅館 - Maruni Ryokan
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まるに旅館 - Maruni Ryokan
まるに旅館 - Maruni Ryokan
まるに旅館 - Maruni Ryokan
まるに旅館 - Maruni Ryokan

朝食

まるに旅館 - Maruni Ryokan
まるに旅館 - Maruni Ryokan
まるに旅館 - Maruni Ryokan
まるに旅館 - Maruni Ryokan

うちの食卓ではご飯と味噌汁を入れても大抵3品程度(梅干入れて4品)だから、このメニューの品数の多さとボリュームにビックリした。

『何も友達だからってここまでしてくれなくても(嬉々)』と思ったんだけど、『普段通りのメニュー』なんだそうだ。

その日手に入った食材で作るから品数に変動はあるけど、だいたい一食で11品前後ぐらいは出てくる。

お米は自家栽培のあきたこまち。これがまた美味い!香りが凄いんだよ。何かの実を割った時のような弾けて包み込んで引き込むような強烈な香り立ち。

まるに旅館 - Maruni Ryokan
まるに旅館 - Maruni Ryokan

米農家の人が市販の米を食えないって言うのがよく分かった。うちで食べてる米なんて無臭だよ無臭。

おかずの品々はどれもしっかりしている。本当にしっかり作られている。食材と調味料ががっちり組み合って安定感があり、作り手の経験を感じずにはいられない。

特に味噌汁は嬉しい。味と香りを損なわない適温で、且つ飲む際に口元で邪魔にならない具の入れ方で、『飲み物』であることをしっかりと守ってくれている。

まるに旅館 - Maruni Ryokan
まるに旅館 - Maruni Ryokan

変な具の切り方をしている味噌汁やお吸い物だと、飲む時に具が口元につまって汁が飲みづらくなることがある。ああいうの本当に嫌いで、先に具を全部かきこんで食ってしまう。そうなると、それは『飲み物』ではなく『食べ物』になる。僕にとっては食事をつまらなくするイケてない食べる汁物となる。

本当に安心して楽しく飲める味噌汁で嬉しかった。

本当に本当に見事な食事!

ブラジル、日本はもちろんの事、ヨーロッパの方でも過去ポツポツと宿泊施設の食事を体験してきたけど、ここほどしっかりした料理が出てくるところに泊まったことがない。

こんな僕の驚きも、従業員の皆さんの話を聞いたり表情を見ているうちにうなずける所があった。

まるに旅館の館長は以前スキー競技で世界中を転戦していた方とのこと。そこで各地どこへ行っても同じようなお手軽な食事が出てくることをあまり楽しく感じられなかった体験から、自分の旅館ではしっかりした食事を出して喜んでもらおうと決めたようだ。

館長ご自身とは二言三言交わした程度だったけど、雰囲気から自分の中に何か一つ揺るがない物を持ち続けている方に見えて格好良かった。

女将を始め従業員は謙遜しているけど、この料理は凄い。本当に楽しかった。

この食事のお陰で、エネルギー切れ、集中力切れを起こすことなく一日中動き回って過ごすことができた。

ありがとう!まるに旅館!


白馬や安曇野などに観光の際は、是非一度この『まるに旅館』に宿泊してみて欲しい。


まるに旅館の公式サイトはこちら



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田部井淳子のはじめる!山ガール (生活実用シリーズ)
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おまけ。

僕は白馬へ行ったのは約20年前にスキーで行ったのが一度だけ。それだけだから、白馬に対するイメージが『スキーする場所。夏はトレッキングもできる?』ぐらいのものだった。

全く違った。

活断層等諸々地層のおかげで泉質の異なる温泉が湧き、20年ぐらい前から各旅館などにも引き渡り温泉地としての発展の基盤が出来上がって今に至る。

白馬に対する僕の誤解と下調べの不十分さを従業員一同で補ってくれた。各有名スポットの現状を教えてくれたり、おすすめスポットを教えてくれたり、調べてくれたりと、そのお陰で想定以上の収穫のあるロケハンになった。

本当に助かった。

ありがとう!!!!

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