ヴィオロン（クラシックギター）にせよエレキギターにせよ、一曲でも弾けるようになろうと思えば、日々黙々と練習することになる。なかなか上手く弾けないフレーズにぶつかれば、毎日毎日同じフレーズを弾くことになり、その度に『あぁ、出来ない・・・・。またダメだ。失敗。』そんな思いの連続になる。

日々『出来ない出来ない出来ない出来ない』という状況にいると、流石にテンション下がって、下手するとモチベーションにまで影響が出て、ギターを触るのが嫌になることもある。

嫌なら弾かない！

僕はそうしてる。その方が精神衛生上良いし、その時間は他の事に集中していれば感性を磨くこともできて、結局音楽作りの肥やしになるから。『嫌だー、嫌だー』と言いながらダラダラと気の入らない練習をするよりよほど良い。

ただそれでも、どうしても弾いておかないといけないという思いが強く残ってしまうこともある。そんな時に一時的にテンションを上げるカンフル剤的な役割をはたしてくれるのがこの練習メニュー。

自画撮り！！

ギターを弾いている自分の姿を、自分で録画する。もちろん三脚やデスクにカメラを固定して撮る。ムービー専用のカメラでもいいし、デジタルカメラの動画撮影機能でもいいし、今なら携帯端末でも簡単に録画出来るからそれでもいい。

撮影機材は何でもいいから、自分の演奏している姿を撮影する。

時間は10秒程度でいい。

一曲弾いているところじゃなくても、上手く弾けないで一生懸命練習している最中のところでも、どんな状況でもいい。

録画したら自分で見る。

ギターを演奏している自分の姿を客観的に見ることは、普段はまずないから、とても新鮮な感じがする。そして目が覚める感覚を覚える。

そして、『意外とさまになってる』ように見える。

客観的に演奏している自分を見ると、上手く弾けないと思っていたフレーズも意外とまともに弾けていたり、上手く弾けていなくても、弾けている自分をイメージできたりして、一気にテンションが上がる。

弾いている本人は細部までじっくり聴いて磨き上げていることと、自分なりの哲学を入れて演奏のクオリティを判断しているから『出来ない、ダメ、そうじゃない、もっとこうしたいんだ』っていう思いになるけど、フォームのチェックのために録画や鏡に写った自分を見る時とはまた違い、気楽に映像を通して客観的に見ることで色んな思いが無い状態で演奏を判断できるから、全然弾けてるように聞こえる。

作り手と受け手の意識の違いが印象を変える。

それでテンションが上がったら練習再開！

こういう時は突き詰める練習よりも、弾きなれた曲を少し詰めるとかして、いいイメージのまま練習を終えると、次の日からまた楽しく練習できる。

一つのことを何十年も続けていく時は、体調や精神状態の管理といったように、ただ弾くこと以外にも気を遣うことになる。

ただ、始めたばかりの頃は倒れるまで、気の済むまでギターを触り倒すように練習するのもアリ。僕も7,8年目ぐらいまで、指が切れて血が出るなんてよくあったし、絆創膏じゃ滑りが悪くなるからセロテープ貼って弾き続けたこともあったし、起床→朝練→朝飯→練習→昼飯→練習→晩飯→夜練→睡眠→起床・・・・なんていうリズムの生活が延々と続くこともあった（病めるよ、精神的に…。好きなこととはいえ）。

どこかのタイミングで、『体調管理も演奏のうち・・・・』と思うことがある。そうなってからいろいろ工夫すればいい。

今回は『自画撮りでテンションを上げる方法』をまとめた。どうにもこうにも悶々として練習が捗らない時に参考にしてみて欲しい。

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