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ブラジルの店が嫌う行為

 
2012-07-18 12:29 Good(3) Comments(0)
in Brazil - ブラジル, How to - ハウツー
ブラジル、バイーア州サルヴァドール - Salvador in Bahia, Brasil
ブラジル、バイーア州サルヴァドール - Salvador in Bahia, Brasil

ブラジルへ行くと、厳しいルールや礼儀作法が日常的にあまり感じられなく、日本に比べると礼や決め事で自分達の首を絞めあっている雰囲気も薄いことに気づく。

だから日本からブラジルへ行くと、本当に開放された気分になる。

でも集団の中で、全くルールや礼儀作法なんかが無いってことはなく、無条件に開放感を感じていられるのは、現地の事を知らないからということもある。

バイーア(サルバドール)に暮らしていた時、このブラジル人たちはどこで『それは失礼だよ』っていう超えちゃいけない一線を引いているのかを気になりつつ日々を送っていた。

そんな時、バイーアのとある楽器屋でこんな体験をして、身を持ってその一線の一つを知ることになる。


バイーアは暑い。特に夏は最高気温35度以上にもなり、最低気温でも30度以上っていう日が続く。昼夜の寒暖差が少なく、常に暑いという気候。

そのため、よく汗をかくことになるから、普段から上着を着ない人が多い。短パン一丁で街中をウロウロ歩いていてもそれは自然な行為で当たり前の光景だから誰も気に留めない。海も近いし。

常に上着を着ていると、一日に何着も洗濯しなくちゃいけない羽目になって、日常生活が本当に大変になる。シャワーも一日に3,4度浴びるからバスタオルの洗濯頻度も上がる。まさに『切りが無い』っていう状態。

僕は外出する時は上着を着ていることが多かったけど、自宅では上半身裸でいることが多かった。

それでもたまに外を歩いていながら上着を脱いで上半身裸になる時もある。

そんな状態でヴィオロンの弦を買いに楽器屋に立ち寄った。

楽器屋に入った途端、奥に居た店員が僕に向かって人差し指を左右に振るジェスチャーをしながら近寄ってきた。

このジェスチャーは『ノー、ダメ』という意味だけど、その時とっさには『何がダメなのか?』意味が分からなくて『何が?』っていう表情をしたら、その店員が続けて自分の上着をひっぱる仕草をした。

分かった。

上着を着ろってことだ。

それまで食料を買いにいろんな商店に立ち寄ったことは何度もあったけど、僕は基本的に服を着ていたからこういう会話は発生しなかった。だからこの楽器屋で初めて『店に入る時は服を着る』ということを身を持って知った。

上半身裸で外を歩くという行為は、服を着ない開放的な感じが当たり前ではあるからそれはそれで全然OKなんだけど、同時に礼が無い行為でもあるし、ちょっと羽目を外している行動でもあり、非紳士的な態度と認識されているもの。

ちなみに、大きな施設や綺麗な施設(クラブや会館や舞台など)では、ランニング、短パン、ビーチサンダルもNGで入れないこともある。予約制だったり、前売りチケット制だったりする場合は要注意だから、事前に電話確認か知っている人数名に聞いて確かめた方がいい。

だから日本と比べて開放的な雰囲気に勘違いをして『箍が外れた桶』になっていると、いくらブラジルとはいえ『そこはNO!』ということにぶつかる。

店側としては、上半身裸の客が居られては店の品位が落ちることもありこれを嫌う。店内は何をしても良いという場所ではないと、ここで一線を引いていることがよく分かった。

裸族じゃないんだから、人前では服を着るのが当たり前、っていうのは当たり前の話だ(笑)。

もちろん現地のブラジル人はこのことをよくわきまえているから、こんな事をすることはない。知らずにやってしまうのは、現地のことをよく分かっていない観光に来ている外国人や通り過ぎるバックパッカーたちだ。

こんな風に簡単に覚えておくと便利。

  • 町中・・・上半身裸は全然OK。むしろ重ね着していたりポケットが膨らんでいると狙われるので、強盗に狙われないようにするためにも、なるべく軽装でいることを勧める。ただし最低でもビーチサンダルは履いた方が良い。ハダシでいると貧民街(ファベーラ)の荒くれ者と間違われて敬遠される。
  • 町中の小さな商店やスーパー・・・ランニング、短パン、ビーチサンダルはOK。裸はNG。
  • 大きくて綺麗な施設・・・最低でもワイシャツ、スラックス(ジーンズ以外の長ズボン)、スニーカーで、それ以上の正装でOK。裸、ランニング、短パン、ビーチサンダルはNG。コンサートホールや高級なクラブでは、バリバリにドレスアップしてくるのが普通だから、最低限の服装でもやや浮く。だけど、普通に入場できるしウェイターの対応も変わらない。

ブラジルではこういう所で気遣いをする必要があるとはいえ、日本では暑い夏でも裸で居たらとても浮いてしまうほどの窮屈さがあることを思えば、もう本当に気楽だよブラジルは。本当に。

短期旅行でもいいので、是非一度遊びに行って色々体験してみて欲しい。



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おまけ。

暑い暑いブラジルの生活では、新しい服を着てもすぐ汗をかいて汗まみれになってしまうから、なるべく上着を着ないように過ごす。

でも女性はそうもいかない。

僕が見たなかでは、ブラジャーなんかの下着を着ける代わりに水着を着ける人が多かった。その上から一枚はおるスタイル。

基本的に衣類は手洗いする事が多くなるバックパッカーは、下着の磨耗も考慮して旅を続けないといけないらしく、色々と頭を使っていたよ。


おまけ2。

ブラジルポルトガル語で、上着のことをカミーザ【camisa】っていう。

ブラジルではコーヒーの種類にカフェとカフェジーニョというものがあるように、上着にもカミーザとカミジーニャがある。

カミジーニャ【camisinha】っていうと、『小さい服』をイメージして『子供用の服』かなと思いきや、実は『コンドーム』を意味する。

『小さい上着』ってことで、『コンドーム』になる。

小さくしすぎだよ(笑)。

知らないとうっかり子供用の服とか小さいサイズの服を指して言ってしまいそうな、ちょっと危険な単語だよ。

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