今年はうちのレモンの木で育ったナミアゲハの幼虫達を放っておいている。サナギになる時は自分で木を下りてベランダの壁や置いてある物の影でサナギになっている。

最初の2匹は普通に羽化して飛んでいった。朝、ベランダに出ると羽化して間もないナミアゲハが驚いてパタパタっと飛んでいく光景だったからこのまま放っておけば勝手に巣立っていくと思っていたんだけど、その後事故者が出てきてその後も次々と羽化不全になって飛べなくなる個体が出てきた。

理由は、羽化した時に捉まる足場がないと地面に落下する。落下してすぐ近くによじ登れる物や壁などがない場合に、地面で羽が縮んだまま乾いてしまい飛べなくなるというもの。

ベランダの壁の下10センチぐらいは化粧板のようなツルツルしたコンクリになっていて、ナミアゲハはこれを登れない。よじ登れる物があっても背中を下に向けてぶら下がって羽を伸ばせる体勢を取れないと羽が正常に伸びない場合がある。

確率的には6割ぐらいで羽化不全になっている。

ベランダという空間は、ナミアゲハにはかなり厳しい場所だったみたい。

羽化不全だった個体は羽が伸びきらずに飛べない以外は健康みたいで、保護してエサを与えている状態で現在まで3週間ほど生きている（追記：この後9月半ばまで、約8週間生きた）。でも早いのは2週間ぐらいで死んでしまった。

下の写真のようにベランダの天井近くの高い壁でサナギになっている個体は、この後羽化したら下に落ちてたぶん羽化不全になる。ということで、サナギの頭上に足場となる割り箸を貼り付けたり、サナギのまま割り箸に移してそこで羽化できるようにすることにした。

ここまできたら元気よく飛んでいって欲しい。

落下したナミアゲハの蛹の救出方法

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おまけ。

今朝、偶然にも1匹飛び立っていった。ノーマークだったサナギだ。どこかに隠れていたんだ。無事飛べてよかった。

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