ナミアゲハの観察2、今日で孵化から29日目、産卵から33日目。

羽化した！！

今朝5時半ごろに見たら、既に水槽の中に張り巡らせた割り箸につかまってぶら下がっていた。

翼が大分開いているから、たぶん羽化したのはこの1時間ぐらい前。日の出より20,30分ほど前に羽化したんだろう。

驚いた！！蛹になってからまだ8日しか経ってないよ！！

とりあえず、メジャーと一緒に撮影できたから、まずはそれを見て欲しい。

今日、孵化から29日目の様子。（8月1日）

今日の開長（横幅）は、110mm

羽化に気づいたのが遅く、もうすぐ飛び立てるほどになっていたため、メジャーを近づけると警戒して動いてしまい、うまくメジャーをあてて体長を測れなかった。

だから今日の測定は、翼を広げた時の横幅（開長【かいちょう】）のみ。

さて、早朝5時半ごろに蛹たちが入っている水槽を覗いてみると、今回観察している蛹のお尻の部分が黒くなっていることに気づく。

これは！！

先日、一足先に羽化した個体が残していった蛹の殻とそっくり。更によくみると蛹の上半身の方に亀裂が入っている。

もう出ちゃった！！

と気づいて水槽の中を見渡すと、沢山の割り箸が交差するところに、逆さまになってぶら下がっている物体を見つけた。

すぐ左横にある割り箸には届かなくて、羽化してそのまま落下したんだろう。割り箸に届いていれば、そこでぶら下がっているはずだから。一度落ちて、割り箸を登って、写真の場所に落ち着いたんだと思う。

見ると大分羽が伸びているから、もうすぐ飛び立つだろうことは分かる。その前に写真を撮りたいから、別の割り箸に移動させた。この時驚いて少し排泄物が出た。僕じゃなくて蝶が、だよ。

まだ羽がヨレヨレしているのが分かる。まだちゃんと飛べる状態ではない。

このすぐ後、驚いたこの蝶が軽く飛んで水槽から50cmほど横にあるカーテンにつかまって、そのままカーテンをよじ登っていった。猛スピードで歩く蝶々を初めて見た(笑)。

そこから網戸へ飛び移り、そこで落ち着く。『飛ぶ』といってもまだこの程度の近距離飛行しか出来ない。

この後すぐ残りの排泄物を出した。

この排泄物はやや白く濁った液体で、かなり大量にする。羽化したばかりの成虫のお腹はプックリ膨れているんだけど、この排泄を行った後はシュッと締まったお腹になる。

発見から1時間後、おそらく羽化から2時間後、午前6時30分ごろ、網戸の上の方へ向かって飛び始めた。

もうちゃんと飛べるってことだ！

ということで、いよいよ大空へ羽ばたく時間。

凄い楽しみ！早く飛んでいけ！

一旦僕の指に移動させて（ちゃんと指につかまってくるところが可愛い）、そのまま網戸を開けて外へ出した。

ブワァッと一気にマンションの3階ぐらいの高さまで上がっていき、その当りで10秒ほどウロウロ飛び回る。周囲を観察しているのかもしれない。

そのうち建物の向こうへ行って姿が見えなくなった。

おめでとう！＆バンザイ！

イモムシが空を飛べるようになった。

素晴らしい。

羽化したのが朝4時半と仮定すると、羽化してから飛び立つまでに掛かった時間は2時間。

それにしても、本当に突然の羽化だった。だって、蛹になってから8日しか経ってないから。先日羽化した個体は10日掛かった。

それに、昨日の蛹の状態はいつもと変わらない枯葉色だし、ツンツンとつっついてみても反応がない。

蛹になって2日間ぐらいと、羽化する2日間ぐらい前は、指で軽く触ったりするとお尻をピクッと動かして反応を見せる。その間の期間は、何も反応しない。

先に羽化した個体や他の蛹の観察からそういうものだと思っていたから、昨日の段階では『羽化まであと3日ぐらいは掛かる』と思っていた。

そんな中での羽化だったから、本当に驚いた。

また、ナミアゲハのバイオリズムの正確さにも驚く。

カーテンを閉めた部屋の中なのに、それでも朝が来たってことが分かるみたい。天敵の鳥たちやその他の生き物たちが活発に動き出す前に、無防備状態の羽化行動を終わらせて飛び立ちたいのかもしれない。

それにしても早すぎる。4時半とか普段なら起きてる場合が多いけど、最近はオリンピックを見ていて寝るのが遅いから、早起きできてもせいぜい5時半なんだ。

このままだと今蛹になっている12匹の羽化も見られない可能性がある。夜寝る前にダンボール箱か何かで覆って光をシャットアウトしておけば羽化の時間帯を遅らせられるかな？日常積み重ねてきた感覚が物を言ってそうだから無理かもしれないけど、何か手を打ってみる。

こんな感じで、『ナミアゲハの観察2』は突然の終わりを迎えた。びっくり。

でも初めての観察の時みたいに、途中で死んでしまうことはなく無事に成虫にまでなれたから、本当に嬉しい。

ナミアゲハの観察2はこれでおしまい。

後ほど観察のまとめを掲載する。

ナミアゲハの観察2のまとめ

孵化から21日目

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おまけ。

残り12匹の蛹はいろいろなタイプがあって面白い。

茶色の蛹。

緑の蛹。

茶色と緑のツートンカラーの蛹。

今12匹いる蛹の中で、中には蛹になる過程で奇怪な行動を見せる個体が居たり、蛹化してからも自発的にピクピク動いている個体（前回ヤドリバエに寄生されていた蛹と同じ動きをしているから心配）がいたりするから、全て羽化するのは難しいと思うけど、できるだけ沢山のナミアゲハが飛び立てることを願いながら毎日楽しく見ている。

『羽化ゾクゾク！！』な感じを想像するとワクワクする。

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