昨日は久しぶりにムケカ祭りをやった。前回から約10ヶ月ぶりの開催。いつもはだいたい3,4ヶ月おきにやってるんだけど、今回のムケカ祭りは、年末にやる、春にやる、6月にやる、と言いながら月日が経ってしまい、あっという間に10ヶ月。たまにうちでブラジル料理が出てくることがあって、それが上手い具合にガス抜きになってしまっていたかもしれない。

そんな久しぶりなムケカ祭りは、快晴で最高気温33度と天気に恵まれ、暑いブラジルの郷土料理を楽しむには最高の日和になった。

今回のムケカ祭りのメニューは以下の通り。

• 鶏肉ムケカ - Moqueca de frango
• フェイジョアーダ - feijoada
• ガーリックライス - arroiz de alho
• ファロファ・コン・フルータス - farofa com frutas
• ヴィナグレッチ - vinagrete
• キビ - kibi
• キビ・ジ・ケイジョ - kibi de queijo
• コシーニャ・スーペー・ペケーナ - coxinha super pequena
• ファロファ - farofa
• パルミット - palmito
• アサイー - Açaí com frutas
• フルーツ（スイカ、マンゴー） - frutas(melancia, manga)
• カイピリーニャ - caipirinha
• ビール - cerveja
• ガラナ - guaraná
• マテ茶 - chá mate
• サッポロクラシック（差し入れ） - cerveja japonesa
• ブラジルコーヒー（出し忘れた(笑)※勘定には含んでいない） - café Pilão

今回は一人2,400円だった。

2,000円以内に収めることを目安にやっているけど、『あれもこれも食べたい！』とか『新しいメニューを1品加えたい』とか色々願望を盛り込んでいったら、目標金額を突破してしまった。

でもメニューが少ないよりは楽しいからいいんだ！

ムケカ祭りのメニューを考えていた時の様子

今回も、当日の調理時間2時間で出来る調理だけを残し、沢山の調理時間が必要な料理は事前に作っておいたり下ごしらえを済ませておいた。

当日参加者全員で調理したのは、ムケカ、ヴィナグレッチ、ファロファ・コン・フルータス、フルーツ。

みんな手際が良く、約1時間で料理が完成した。

ということで、目標の12時より早い11時半ごろに『いただきます！』できた。

今回のムケカ祭りは今までにないスタイルに挑戦した。

ポルキロ・スタイル！！

キッチンに料理を並べておいて、参加者は自分のお皿を持って好きな料理を盛っていく。

ポルキロとは、ブラジルの簡易食堂でよく取られているスタイルで、ビュッフェ形式で好きな料理を自分で盛っていって、レジで計りに掛けて重さに応じた金額を支払うというもの。

ワンプレートだから、自分の皿に盛り付けるとご飯もムケカもフェイジョアーダもフルーツも混ざっちゃうんだけど、それも含めてブラジルを体験してもらおうと、この形をとった。（もちろん割り勘だからレジは無いよ）

ブラジルではワンプレートに盛った料理をグチャグチャに混ぜて食べるのも一般的な事だから、皿の上で違う料理同士が混ざってもいいんだけど、スイカとかフルーツが混ざってしまうのは抵抗ありつつも面白いところ。

そんなブラジル料理はどれも美味しく作れて成功だった。

その美味しいブラジル料理を食べながら、各人のブラジルでの体験、ブラジル料理、音楽、ダンス、その他バリやシンガポールなどアジア諸国など海外の情報などの話題で話が尽きない。6人も集まれば話題の彩りも豊かになる。

今回参加した面々は、古くから知っている顔もあれば、この日初対面な人もいる。いろんな人がいるけど、『ブラジル』か『音楽』という共通点を持っている。

カイピリーニャも飲み始め、気持ちよくなってきたところで、僕はヴィオロンを持ち出す。

『ブラジルへようこそ』の意味を込めてよくライブの頭で弾く『イパネマの娘』や、『オルフェのサンバ』、『ビリンバウ』など割と皆が知っている曲と、自分の曲を弾いていく。

ブラジル音楽のライブをやっている人、サンバチームでソロで踊るパシスタもいるから、パンデイロやカシシのブラジルの楽器も自然に鳴り出し、皆で合わせながらセッションにもなる。

パシスタの人差し指でパンデイロを回す（ボール回しの要領）『パンデイロ回し』もあって楽しかった。

そして、今回のムケカ祭り、ワンマンで演奏パフォーマンスできるのはもう一人いるからより一層楽しい！

シンガーソングライターのミュージシャン、cigar minitz さんがいる。

彼のギター1本と涼しい歌声が暑い熱いムケカ祭りに心地よい。ブラジルテイストな軽快な曲もあり一層盛り上がる。

僕と彼で順番に演奏しながら、ムケカ祭りが進んでいく。

そろそろ、最初のメニューもみんな一通り食べて落ち着いてきたところで、アサイーを出す。

アサイーにバナナとミルクを練りこんで、バナナベースのアサイーにした。そこにフレーク、ドライフルーツ、マンゴー、スイカのトッピングをしていく。

ウマイよ！

食べ終わって一息落ち着いたところで、閉会時間の4時になる。

ムケカ祭り終了！

終わってみると、作った料理が半分ぐらい残っている。不味かったんじゃなくて、作りすぎたから。

ということで、みんなで山分け。

『晩御飯の用意をしなくて済む』という声がちらほら聞こえ、図らずも良いお土産になったようで良かった。

以下、ムケカ祭りの様子。

近所のスーパーで買出し。ブラジル食材の買出しの様子はこちら。

鶏肉のムケカ作り。土鍋に具材を入れていく。鶏肉がメインだけど、より美味しいダシを出すためにエビとホタテも入れる。あとは野菜をふんだんに入れる。それとココナッツミルクは現地のものより抑え目に入れている。現地並に大量に入れると、ちょっと胃がもたれる可能性大だから。

フェイジョアーダ作り。煮込み始めたところ。ここから煮詰めてドロドロにしていく。

コシーニャ作り。ブラジルのコシーニャは女性の拳ぐらいの大きさの涙型なんだけど、今回はちょっと『おつまみ感覚で食べられるもの』にしようということで、極小サイズのコシーニャを作ることにした。

一口サイズのコシーニャ・スーペー・ペケーナ（ Coxinha Super Pequena ）！！

狐色になるまで油で揚げる。

小さくした分、作る数が多くなるから、大変だった。

目線を変えて見たコシーニャの群れ。

キビ作り。今回はオーソドックスなキビと、中にクリームチーズとバターを入れたキビ・ジ・ケイジョ（ Kibi de queijo ）を用意した。これはチーズ入りケイジョを作っているところ。キビの生地の中にバターを練りこんだクリームチーズを入れているところ。

キビ作りは、事前に試作した段階では失敗作を多く出してしまった。問題点を解決しつつ、本番用のキビを成功させた。

失敗作といっても味は変わらないから、ちゃんととっておいて少しずつ食べている。

焼き方に四苦八苦しているところ。これは焦げ付いた。

焼いている途中でチーズが膨張して飛び出してしまうと、キビ全体が崩れてしまう。これも一工夫で解決。

どうしても型崩れを解決できない場合は、カステラみたいに型に入れて焼くという手もある。そういう『キビ・クル』というちょっとお洒落なケーキ状のキビもある。

その他、初挑戦だった『ファロファ・コン・フルータス』というブラジル料理も大成功だった。

ファロファ・コン・フルータスとは、パイナップル、ベーコン、カシューナッツ他野菜などをマンジョッカの粉とバターであえた物で、日本には無い味の食べ物。

これ系の食べ物を一概にファロファと呼んでいて、今回作ったのはフルーツを多く盛り込んだ『フルーツ・ファロファ』。

これがまたウマイ！パイナップルとカシューナッツが素晴らしい風味を出していて最高だった。

こんな感じで今回のムケカ祭りはおしまい。

みんなとてもオブリガード！

そして、今回残念ながら参加できなかった人は、また今度やろう！

前回のムケカ祭りの様子

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おまけ。

カメラマンを雇いたい。

ムケカ祭りをやっていてそう思った。わざわざ自分達で写真を撮らずに済むし、参加者全員の自然な状態を写真に収められるから、専属のカメラマンが居たら本当に素晴らしい。

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