ナミアゲハの観察2、今日で孵化から20日目、産卵から24日目。

ようやく前蛹（ぜんよう）になった。

長い・・・・、長かった。緑色の体の終齢幼虫（5齢幼虫）になってから、蛹化するための大移動をするまで6日掛かった。他の個体が終齢幼虫になってからたったの2日半で大移動をしたこともあった分、余計に長く感じた。

毎日よく食べて体はどんどん大きくなるのに、旅立つ気配がない。だから、ここがあまりにも居心地が良くて、ずっと幼虫のままここで暮す気でいるのかと疑い始めていた。

大移動を始めた直後の幼虫はここまで成長していた。

今回の観察では、観察対象外の個体に目だった行動があるため、ナミアゲハの観察2の番外編としてまとめる。

観察している個体を追い抜いて一昨日終齢幼虫になった個体が、なんと今日、前蛹になった。

終齢幼虫になってから、たったの2日半、約60時間で前蛹になった。

前回観察していた幼虫は終齢幼虫から前蛹になるまで5日掛かったから、これはその半分の期間で成長したことになる。

ナミアゲハの観察2、今日で孵化から14日目、産卵から18日目。

昨日からずっと同じ場所で動かなくなり、体の色が黒褐色から濁った緑色に徐々に変わってきて、今朝、4回目の脱皮をして緑色の5齢幼虫（終齢幼虫）になった。

ナミアゲハの観察2、今日で孵化から13日目、産卵から17日目。

今観察しているナミアゲハの幼虫は、硬くなる前の少し成長した柔らかい若葉が多いレモンの木で暮らしている。

雨にも負けず風にも負けず、順調に育っている。

先月末に台風4号の影響で展示施設『リスの小径（こみち）』の一部が壊れ、そこで飼育されているニホンリス約40頭が逃げ出す事態が起きた。

それから1週間ほどは様々なメディアがニュースとして逃げ出したリスの捕獲状況などを報道していたけどパッタリと無くなった。

6月29日には井の頭自然文化園の公式サイトのトップページからも脱走リスの情報を求む呼びかけの記事への直リンクが削除されてしまい、一層状況が分からなくなる。

全頭捕獲したという情報は聞こえてこないのに、動物園側が継続して脱走リスを探している様子も伺えない。

どうなっているのか気になったから、いくつか質問をまとめて動物園に尋ねてみた。

飼育展示係の山本藤生係長からお返事を頂けたので、以下、その回答から分かったこと。

今日の午後1時ごろをピークに、またナミアゲハの幼虫たちが一斉に孵化を始めた。

第二次孵化ブーム発生！！

第一次孵化ブームの際に孵化した幼虫とごっちゃになってしまって、もうどれがどれだかよく分からない。たぶん今日は6,7匹ぐらい孵化したと思う。

ナミアゲハの観察2、今日で孵化から6日目、産卵から10日目に入る。

今観察しているこのナミアゲハの幼虫は、硬い葉っぱになりかけのやや濃い黄緑色の葉っぱの上で孵化した。そのため、基本的に若葉や新芽を好んで食べる性質を持つ幼虫が、その硬くなりかけた葉っぱを食べるのかどうかに興味があって注目していた。

問題なく食べる。

ナミアゲハの幼虫は基本的に柔らかい新芽や若葉を好むけど、それが無ければ硬い葉っぱでも食べる。孵化したての1齢幼虫でも濃い緑色の硬い葉っぱを食べることが分かって安心した。

※追記：ただし、成長具合に大きな差が出る。

順調に成長をして、今はこんな状態になっている。

今観察中の幼虫とは別の親が産み付けていった卵が、今日一斉に孵化した。

昨日の午後ぐらいから色が変わり始めた卵がちらほらでてきて、ひょっとしたら昨夜のうちに孵化するのかと注意していたんだけど、孵化は今朝、9時ごろから10時半ごろの間に続けて起こった。

レモンの木もサイパンレモンの木もそれぞれ30cmから50cmと小さい苗木だから、見逃している個体はないと思う。今日孵化を確認できた個体は全部で7匹。

孵化した！！

今日、卵の色にはっきりした変化があったから、今夜か明日にでも孵化するかなーと思っていた矢先に孵化した。孵化する瞬間を見ることは出来なかったけど、産まれて1時間も経っていない時点で発見したと思う。

幼虫は産まれてすぐ自分が入っていた卵の殻を食べ始めたようで、卵の殻は半分ぐらい無くなっている。

嬉しいことに、今日またナミアゲハが卵を産みに来た。

2本のレモンの木と1本のサイパンレモンの木を行ったりきたりしながら産卵している。とても元気が良くて、見ていて楽しい。

写真も撮りつつ見ていたら、なんとこのナミアゲハ、柑橘系以外の植物にも止まり始めた。そして体をくの字に曲げて産卵のポーズをとっている。

まさか・・・・、と思って、このアゲハ蝶が去った後に、柑橘系以外の植物を見てみてたら・・・・あった。卵があった。しっかりと産みつけられている。

そのうちの一つがこれ。何の願掛けか知らないけど、金のなる木に卵を産み付けていった(笑)。