ブラジルのリオ・デ・ジャネイロにある街コパカバーナ。イパネマの隣に位置していて、イパネマと並んで有名なところ。リオではずっとここで暮らしていた。

イパネマと同じく海岸沿いの街で、綺麗な広いビーチを持っている。コパカバーナ地区は遊ぶところ、スーパー、市場、日本食材店、公園などなど、賑やかな場所から落ち着いた場所まで適度な広さの中にいろんなものが程よくあって暮らしやすかった。

午前中は近くのビーチでアグア・ジ・ココを飲みながら新聞をチェック。小難しい時事ネタを知りたい訳じゃないからそこはざっと流して、一番興味があるショーの日程を重点的にチェック。

基本的には、ヴィオロンの練習といろんなミュージシャンのショーの見学で一日が終わる。

時間がある時はコパカバーナ海岸で日光浴。飼っていたピポカの散歩。映画鑑賞、買出し、街の散策などなど。

僕が好きだったのはこの静かなリド公園。Praça do Lide. 近所のお年寄りたちの憩いの場みたいなところもあり、たまにヴィオロンを持って歌ったりボードゲームをしているお年寄り集団がいる。

比較的静かだし木陰が多いので、ここでヴィオロンの練習もよくやった。襲われないかって？そりゃたまにはそういう貧民街の人達も近寄ってくるけど、接し方を身に着けていれば大丈夫。

ブラジルにはファベーラと呼ばれる貧民街が沢山ある。ここコパカバーナ地区の周りにも沢山ある。経済格差は日本の比じゃない。各々の経済事情で住む場所がきっちり分かれているから貧民街の人たちと日常的に接することは少ないが、それでもコパカバーナやイパネマのような安全な地区にも観光客を狙ってちょこちょこ流れ込んでくる。

コパカバーナという街は動きやすかった。隣にはイパネマというあんまりやること無いけど有名な街があって、その隣のレブロン地区には僕が出入りしていたボンファスタジオがあった。

レブロンていうとスタジオの思い出の他に、隣のファベーラから銃を乱射しながら集団で流れ込んできた事件の思い出もある。勿論出くわしていない。出くわしていたら死んでると思う(笑)。海外にいる友人から「お前生きてるか！？」とメールもあったが、ゴタゴタに出くわさずにラッキー♪っていう感覚。この手のゴタゴタは結構ニュースでもサラッと流されておしまい。日本みたいに同じニュースを一週間ぐらい繰り返し放送することはない。

反対側には観光客が少なく静かなボタフォゴ海岸や公園を持ったボタフォゴ地区があり、その隣がよく行っていたJ CLUBがあるフラメンゴ地区。更にその隣が旧市街のセントロ。

セントロにはゲリラライブ的なショーや映画鑑賞（映画祭の時期は半額！）や公共機関での手続き関係で行くことが多かった。

すぐ近くにリオ・スル・ショッピング・センター(Rio Sul Shopping Center)という大型のデパートがあり、この中には僕がとても気に入っていたピザ屋があった。これはとても嬉しかった。バスに乗ってしょっちゅう食べに行っていた。

あとコパカバーナにはとても大事なレストランがある。「あずみ」という僕の友人がやっている日本食レストラン。ここの寿司は、いわゆる海外の変り種寿司じゃなくて、ちゃんとした日本の寿司。ここの経営者も日本出身だし、筆頭従業員も日本で修行していた人だから。

値段は安くは無い。だけど客が絶えない。それほど現地ではしっかりと支持されている日本食レストラン。おすすめ。

ブラジルでの移動の基本はバス。地下鉄もあるけど、やっぱりバス。運転手に声をかければバス停じゃないところでも降りたいところで降ろしてくれる。とても便利。

こういう所でも全てコミュニケーションがあるってのがとても好き。

位置的に動きやすいこともあるけど、アパートも手ごろな値段で借りられることは素晴らしい。コパカバーナ地区内で一度引越ししたけど、二度目に住んだ所はビーチから一本通りを中に入ったところで市場が開かれる通り。9階で10畳ぐらいの部屋が2つ、8畳ぐらいのバスルーム、6畳ぐらいのキッチン、4条ぐらいのメイド部屋で、家具付き、一ヶ月の家賃はR$800ヘアイスぐらい（約4万円）だったと思う。カーニバルが近くなった1月からはR$1,000ヘアイスぐらいに上げられたが。

だいたい綺麗なビーチのそばでプライベートがあってドアマンも居てセキュリティが効いていて落ち着いて日常生活ができるなら安い。

また安いインターネット屋があったのもよかった。僕はよくあるネット屋ではなく、ネットゲーム屋を利用していた。一回一回料金を払って使うネット屋よりも、会員登録して使うネットゲーム屋の方が安いから。

イパネマもコパカバーナも基本的にはショーで成り立っている街という感じだから、至る所に芝居やライブや映画やその他イベントを観られる所がある。ニュース番組でも今日のショーのスケジュールなんてコーナーがあるぐらい、街全体がイベント会場という感じだから、こういった生ものが好きな人には楽しい場所。

細かいことはまだまだ沢山あるが、ざっくり言って住みやすい。ちょっと観光で行く場合でも、一ヶ月以上いるならアパートを借りるとゆったりと生活できる。

これから行く！という人は少し参考にしてみて下さい。

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